つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

救急外来TIPSもくじ

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救急外来TIPS的な記事のもくじ(絶賛工事中…) <主訴からの鑑別>鑑別に関する記事 ・失神の鑑別診断 ・致死的な咽頭痛の鑑別 ・頸部痛の鑑別 ・しびれの鑑別診断memo ・嘔気・嘔吐の鑑別診断(語呂合わせ) ・便秘の鑑別 ・急性の下痢の鑑別 ・浮腫の鑑別 …

「とある医学生の雑記帳」時代の残骸

救急外来系もくじは↓から 救急外来TIPSもくじ - とある研修医の雑記帳 目次です。クオリティとエビデンスレベルはお察しです。 重複している投稿もあるやもしれません。並び順も謎です。 覚え方やゴロ合わせを載せているエントリーにはゴロマークをつけてま…

SLEで肺高血圧症をきたす理由

肺高血圧(PAH)とSLEなどの免疫疾患を結びつける病態生理は複雑でまだわかっていないことも多い。遺伝的素因、免疫系の機能不全、感染症などの環境刺激など様々なファクターが要因になると言われている。 [要素1] 低酸素、血管内皮への何かしらのストレ…

SLE-PAHにステロイドなど免疫抑制剤は有効か

SLEなど膠原病疾患によって発症した肺高血圧症に対して免疫抑制剤は有効なのか 少し古い報告ですが Pulmonary hypertension in systemic lupus erythematosus: evaluation of clinical characteristics and response to immunosuppressive treatment ・8人…

(症例)喋っている時だけに起こるめまい・動悸

珍しい疾患のご紹介 会話している時のみのめまいや呼吸困難、動悸という変わった主訴に注意 →音声誘発性の心房性頻脈 症例1) 58歳男性。主訴は話すときに起こる断続的なめまいと動悸 心電図モニターでは語句を話しているときは心房期外収縮が認められ、…

腎不全患者へのSGLT2i(ダパグリフロジン)の効果

文献:Dapagliflozin in Patients with Chronic Kidney Disease 腎不全患者へのSGLT2i(ダパグリフロジン=フォシーガ)の効果 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2024816 ・CKD患者におけるダパグリフロジンの効果判定の研究 (メソッド) ・eGFR…

臥位で改善する呼吸苦とは

臥位で改善する呼吸苦の原因 心不全であれば座ると呼吸苦が改善し、臥位で呼吸苦が出現する=起座呼吸 その逆で、臥位で呼吸苦が改善する病態がある→扁平呼吸(platypnea-orthodexia syndrome) 扁平呼吸の診断は座位と臥位でのPaO2(SpO2)の差を調べることで…

SPPとABIの違い

SPP(skin perfusion pressure)は皮膚表面から1-2mm程度の深さにある毛細血管の血流がどのぐらいの圧で流れているのかを調べる検査。 SPPの基準値は臥位で80-90mmHg程度。50mmHg以下で末梢動脈疾患疑い。ABIは上腕と足首の血圧の比率を観るのに対して、SPPは…

(症例)若年スポーツ選手の下肢のチアノーゼ

高校のラグビー選手が下肢の疼痛 画像参照:https://rugby-island.com/beginner/play/2661/ 練習中に右下腿部の痛みで来院。 時々足の色が悪くなるという。 レントゲンで骨折はなし。特に外傷もなし。 チアノーゼの訴えもありABI施行するが両側とも正常。 →…

胃管を挿入したまま食事開始してよいのか?

経口摂取が出来ず経鼻胃管を挿入している患者でも、全身状態が改善し嚥下機能も改善してくると食事摂取開始することがある。しかし食事開始が本当に大丈夫かどうかわからない時は経鼻胃管を挿入したまま食事開始をすることがある。注意点としては、経鼻胃管…

嚥下調節食の分類のメモ書き

嚥下調節食の分類の備忘録 嚥下機能低下で食事を再開する時は嚥下コードを参考に開始しましょう。 嚥下障害の患者さんの食事は、咀嚼しやすい状態に調整された嚥下調整食が適している。嚥下調整食は、ただやわらかくかみやすいだけではなく、むせることなく…

VF患者にIABPを使用して意味があるか?

IABP使用中にVF・脈なしVTになった患者にIABPを使用して意味があるのか? VfなどではIABPはトリガー出来ないのでIABPは止まってしまう。 IABPにはインターナルモード(心拍数関係なく1時間に60回ー70回自動的にバルーン拡張・収縮を繰り返す機能)があ…

IABPの正常波形・異常波形

○IABPの適切なタイミングでの拡張・収縮 IABP (大動脈内バルーンパンピング)の原理さんより引用 ○心機能が改善してくると波形も変化してくる IABPを挿入するときは基本的に上図のように拡張期圧>収縮期圧であるが、 心機能が改善すると収縮期圧が上昇し始め…

IABP:心電図トリガー、動脈圧トリガーの違い

○心電図トリガー T波頂点ー下降脚開始時で拡張、QRS開始時に収縮する。 欠点:電気メスを使用時にわからなくなる ○動脈圧トリガー 動脈圧波形の収縮期の間隔を測定し、次のタイミングを算出する。 欠点:脈圧が低い患者ではうまく感知できない可能性がある。…

エンレストのEF毎にどの程度効果が違うか

エンレスト(ARNI:angiotensin receptor neprilysin inhibitor=サクビトリルバルサルタン)のEFの違いにおける効果 ・EF低下している心不全(HFrEF)に対する治療薬は存在するが、EFの保たれている(EF>40%)心不全に対する治療薬はほとんど存在してい…

大動脈解離stanford A型で脳虚血のある場合に外科手術の適応はあるか?

大動脈解離stanfordA型で脳虚血による意識障害が生じている場合に外科的治療の適応があるかどうかは様々な議論がなされている。 とある報告によると、脳虚血症状の出現から早急に大動脈解離の手術をした場合、意識障害の改善と神経学的予後の十分な改善が認…

心筋シンチでの運動負荷と薬剤負荷の違い

心筋シンチグラフィ(SPECT)での運動負荷と薬剤負荷の違い ✅運動負荷 ・最も生理的な負荷方法であり第一選択 ・運動するので運動負荷心電図(トレッドミル)のような心電図での虚血判定も併せてできる ・運動負荷の終了基準(目標心拍数達成、DP達成、胸痛…

(症例)下気道症状+粘膜疹の一例

・26歳男性 ・生来健康 ・主訴:3日間の発熱、乾性咳嗽、非掻痒性の発疹 ・身体所見:左胸部のcrackleを聴取、手掌・足底の黄斑上の標的性皮疹 ・胸部レントゲン:左下肺野の浸潤影 ・その後、3日間の経過で口唇・頬粘膜、結膜、尿道口に重度の粘膜炎が…

胃管挿入で誤嚥性肺炎は防げるか?

胃管挿入で誤嚥性肺炎は防げるか? 経口摂取で誤嚥性肺炎を起こして胃管挿入となることがあるが、胃管挿入でも誤嚥性肺炎は起こってしまう。 ○理由1:多くの栄養剤は液体であるが、粘度の低い液体では十分に胃壁を進展させることができないため胃の蠕動運動…

肥大型心筋症の診断基準と鑑別

肥大型心筋症診断における最も有用な検査は (1)心エコーなどの画像診断による所見である。 (2)高血圧性心疾患などの鑑別すべき疾患との鑑別診断を行うことは必須である。 その他 (3)心筋生検による所見 (4)家族性発生の確認 (5)遺伝子診断が…

失神患者の自動車運転の許可について

失神患者の自動車運転の許可の基準についてメモ書き 不整脈が原因の失神の場合でペースメーカーやICDを植え込んだ場合は指針が出ているが、それ以外の失神(神経調節性失神など)の場合は運転が可能かの判断は主治医に委ねれらている現状がある。2012年の失…

ヘッドアップチルト試験の適応

ヘッドアップチルト試験の適応について ESCガイドライン2009年版での失神に対するヘッドアップチルト試験の適応は 次の通り (classⅠ) ・外傷の受傷あるいは可能性、職業上の配慮が必要な高危険状態における原因不明の単回失神イベント例 ・器質的心疾患を…

僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClipの適応について

MiltraClipはMRの外科手術が困難な患者に対するカテーテル治療として開発された。 2018年から一次性および二次性MRの両方に対して保険適応になった。 ⭕一次性MRに関して 一次性有症候性重症MR患者が対象で行われたランダム化比較化試験では生存率に差はない…

失神精査で行う検査一覧

失神精査で行う検査一覧 ◯心エコー 必ずしも失神患者全例にやる検査ではないが、心雑音聴取や心不全徴候や心電図異常、心疾患既往などあれば絶対に必要。 評価ポイント ・大動脈弁狭窄症(AS):弁口面積や血流速度を評価。致死的疾患で重要。 ・肺高血圧症…

抗血栓薬処方における高出血リスクの判定について

2020年ガイドラインメモ書き ✅高出血リスクの患者に対して 下記のHBRをチェックして、リスクによってDPAT期間を検討する。

CABG患者における抗血栓薬について

2020ガイドラインメモ書き ✅CABGにおける抗血小板薬 ・バイアスピリン服用中でCABGを施行する場合は周術期にバイアスピリン継続する(クラス1) ・ACSに対するCABG後では可及的速やかに負荷投与を行った上で、P2Y12受容体拮抗薬を開始し、最長12ヶ月までD…

ASに対するTAVIの適応

・ASにより心不全や失神、胸痛などの自覚症状が出現すると平均余命は2−3年と言われている(狭心症出現後45ヶ月、失神後27ヶ月、心不全後11ヶ月というデータがある)。 ・無症候性の重症ASでも予後は不良であるが、突然死のリスクは年1%程度とされている(…

虚血性心疾患にPCI行わない患者での抗血栓薬について

2020年版ガイドラインメモ書き ✅PCI非施行患者(ACSと診断されても、PCI治療できない場合(超高齢者や重篤な合併症がある場合)について) ・アスピリン100mg/dayを継続的に投与(クラスⅠ) ・ACS患者に対してアスピリンとクロピドグレルのDAPTを少なくとも6…

心房細動における抗不整脈薬の選択

✅心房細動における抗不整脈薬の選択 ・抗不整脈薬には陰性変力作用やQT延長作用などがあるので基本的には器質的心疾患(肥大心、心不全、虚血心)を持たない症例に限られる。器質的心疾患がある場合には専門的な慎重な判断が必要。 ・発作性心房細動=発症か…

除細動時の抗凝固療法

✅除細動時の抗凝固療法 ・除細動による血栓塞栓リスクは1−5%程度(除細動後10日以内の発症が大半)。 ・除細動の3週間前および除細動後4週間ワルファリン療法を行うことで血栓症リスクを抑えられる。48時間以上持続する心房細動化持続期間不明の心房細…