つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

頭痛の無い閃輝暗点について

主訴:頭痛の無い閃輝暗点

 

・閃輝暗点とは視野の中央部に輝く点が現れ、ギラギラとした稲妻のような模様なが徐々に拡大し、見えない部分も出現する視覚症状である。

・閃輝暗点は典型的には20〰30分程度持続し、自然に改善する。

・メカニズムは明らかになっていないものの、脳血管の収縮・拡張により大脳皮質神経細胞の活動性異常が視覚の中枢がある大脳後頭葉から始まり、徐々に周辺に広がるとの説が有力である。

・脳血管の収縮・拡張の原因としてはストレスや睡眠不足、食べ物の影響などがある。

・脳血管が収縮することで脳血流減少により視覚異常が出現するが、その後に血管が過度に拡張することによって頭痛が起こるとされている。

・閃輝暗点は通常両側に起こるが、片眼だけに起こる場合は頸動脈狭窄による血流障害も考える。

・初発時は眼科を受診される患者が多いが、脳血流の症状であり眼球の異常ではない。

・典型的には頭痛を伴い偏頭痛であることが多いが、閃輝暗点のみの場合は他の脳疾患を鑑別に。脳腫瘍、脳梗塞、脳動静脈奇形など他に原因がないかチェックする。

(→CT、MRIの取れる病院での対応。MRAがあれば頸動脈血流などの評価もできる。)

・閃輝暗点や偏頭痛の原因としてはストレス、疲労、感情変動、飲酒、チョコレートやチーズ、コーヒーの摂取などがある。閃輝暗点が起きたときはまず安静にする。症状が強ければ予防薬の内服も必要。

 

また追記します。