解剖学
頸動脈系TIAと椎骨脳底動脈系TIAの症状の違い TIA(一過性脳虚血発作)は虚血がどこの血管に生じたかで症状が異なる。 一般的には頸動脈系と椎骨脳底動脈系の2つに大別して考えられる。 頸動脈系、椎骨動脈系からそれぞれなんの動脈が分岐しているのか把握…
アナフィラキシー患者へのアプローチ こんてんつ ・アナフィラキシーの原因の例 ・アナフィラキシー患者の内服歴は必ず聞く ・アナフィラキシーの症状と頻度 ・アドレナリンの適応 ・アドレナリンをどこにどれだけ打つか ・アドレナリンが効かないときの対応…
鎖骨上リンパ節腫大の原因 イメージ図:効果のメカニズムとポイント | リンパマッサージの方法 鎖骨上窩リンパ節が腫大すると悪性腫瘍の可能性を考えなければならない(鎖骨上窩のリンパ節は健常人でも大きくなりやすいので1cm以上の大きさが異常とされて…
リンパ節腫脹の鑑別 イラスト参照:http://fhugim.com/?p=2717 MIAMI(マイアミ)で覚える M:malignancy(悪性腫瘍)→白血病、ガン転移、リンパ腫 I:infection(感染)→HIV、結核、麻しん、風疹、性感染症、猫ひっかき病、ライム病、 A:autoimmune(自己…
COPDで胸鎖乳突筋が発達、肥大する理由 COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは喫煙や有毒物質の吸引などにより肺に慢性的な刺激が加わり、気道の狭窄・肺胞の気腫性変化などが引き起こされる症候群のことである。末梢気道に炎症性細胞が浸潤し、慢性的な反応が起こる…
穿孔とは消化管、血管、気管支、尿管などの管腔臓器に全層性の穴が開いた状態のことを言う。消化管に穴が空いた場所が隣接する臓器や組織によって被覆されている場合は穿通と定義される。つまり穴が開きっぱなしは穿孔、一応は塞がってる状態は穿通。 胃や十…
腹大動脈から分岐する血管の覚え方。 図はプロメテウス解剖学より引用 腹大動脈は上から順番に ・腹腔動脈(上図の2番) ・上腸間膜動脈(上図の4番) ・腎動脈(上図の5番) ・精巣動脈(上図の7番) ・下腸間膜動脈(上図の8番) と分岐する。 下ネタ…
イラスト出典:膝蓋骨骨折の症状・診断・治療 [骨・筋肉・関節の病気] All About 半月板損傷や十字靭帯損傷などでは関節で炎症が起こるために関節内に水のたまる関節水腫の状態になる。関節水腫を他覚的に確かめる方法としては、膝関節上部を手で圧迫しなが…
BRTOとはballoon occluded retrograde transvenous obliteration(バルーン下逆行性経静脈的塞栓術)のことである。 食道静脈瘤に対しては内視鏡的硬化療法が有効であるが、胃静脈瘤に対しては中々効果が上がらなかった。そこで開発されたのがBRTOという胃静…
臓側胸膜と壁側胸膜の違い 肺は2つの胸膜に包まれていて、このうち肺に密着している内側の膜を臓側胸膜、外側(つまり胸郭壁の内面を被う方)を壁側胸膜という。 壁側胸膜は園部位により、肋骨に接する肋骨胸膜、横隔膜上面を被う横隔胸膜、内側の縦郭胸膜…
ナットクラッカー現象の機序 nutcracker現象とは何か 左腎静脈は腹部大動脈と上腸間膜動脈の間を走行しているので、動脈圧が高く、静脈圧が低いと、左腎静脈が圧迫されることがある。 すると、左腎の周囲がうっ血して肉眼的血尿をきたすことがある。CTなどの…
内頚動脈は脳を栄養する動脈で、頭蓋腔内に入るという意味から内頚動脈という。頸部では分岐せず、側頭骨の頚動脈管から頭蓋内に入り、眼動脈を分岐した後、椎骨動脈から分岐した脳底動脈とともにウィリス大動脈輪を形成する。 内頚動脈の最初の枝である眼動…
腹部は腹膜という膜に裏打ちされた「腹腔」という空間と、腹膜の外側である「後腹膜」に分けられる。腹腔内には消化器のほとんどの臓器があり、後腹膜には腎臓や膵臓、副腎などがある。 腹腔において、壁側腹膜より体表側の領域を腹膜外隙といい、特に後腹壁…