つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

栄養学

胃管を挿入したまま食事開始してよいのか?

経口摂取が出来ず経鼻胃管を挿入している患者でも、全身状態が改善し嚥下機能も改善してくると食事摂取開始することがある。しかし食事開始が本当に大丈夫かどうかわからない時は経鼻胃管を挿入したまま食事開始をすることがある。注意点としては、経鼻胃管…

嚥下調節食の分類のメモ書き

嚥下調節食の分類の備忘録 嚥下機能低下で食事を再開する時は嚥下コードを参考に開始しましょう。 嚥下障害の患者さんの食事は、咀嚼しやすい状態に調整された嚥下調整食が適している。嚥下調整食は、ただやわらかくかみやすいだけではなく、むせることなく…

胃管挿入で誤嚥性肺炎は防げるか?

胃管挿入で誤嚥性肺炎は防げるか? 経口摂取で誤嚥性肺炎を起こして胃管挿入となることがあるが、胃管挿入でも誤嚥性肺炎は起こってしまう。 ○理由1:多くの栄養剤は液体であるが、粘度の低い液体では十分に胃壁を進展させることができないため胃の蠕動運動…

栄養障害患者に最初から高エネルギーを投与してはいけない理由

◯栄養は少なければ栄養障害、多ければ過剰栄養 栄養投与量は必要量を下回れば栄養障害を招いて筋肉も弱っていってしまうが、必要量を大幅に上回ってしまうと過剰栄養になり脂肪肝になる他、感染症など様々な合併症のリスクが上昇してしまう。 ◯絶食患者に高…

ビーフリードは入院何日目から開始するか

急性期疾患の入院患者で食事摂取量が少なかったり何かしらの原因で絶食状態の患者において輸液をどう選択するか。 経腸栄養が無理で長期間の絶食が確実なのであれば中心静脈栄養が選択されるが、そうでなければまずは末梢静脈ルートでの輸液で様子見ることと…

ビーフリードにイントラリポスを入れると静脈炎予防になる話

ビーフリードにイントラリポスを入れると静脈炎予防になる話 ビーフリードはブドウ糖とアミノ酸が入った末梢静脈栄養製剤であるが、浸透圧が高いため末梢の細い血管に点滴で入れていると静脈炎を起こしてしまうリスクが高い(その結果、発赤や疼痛、感染徴候…

イントラリポス(脂肪製剤)を投与するべき理由

イントラリポス(脂肪製剤)を投与するべき理由 3大栄養素、糖質・アミノ酸・脂質において脂質が最もエネルギー効率がよい。 糖質は1g=4Kcal、アミノ酸も1g=4kCalだが、脂質は1g=9kCalもある。 また、静脈栄養施行時には、非タンパクカロリー…

一日にブドウ糖はどの程度必要か

ブドウ糖に代表される炭水化物はエネルギー投与量の 50 ~ 60%と、総エネルギー 投与量の最も多くを占める栄養素である。 ソルデム3号液などの維持液にもブドウ糖が入っているが、栄養的に十分なわけではなく、水分や電解質をコントロールするため…

末梢点滴におけるビタミンB1の必要量

末梢静脈栄養を施行している場合、ビタミンB1がいつの間にか不足してしまう可能性があるので注意。ビタミンB1の必要量は1mg/dayと言われているが、術後に関しては中心静脈栄養での管理と同様に一日3mg投与することが推奨される。経腸栄養であれば一日1.2mg…

感染症になると低アルブミン血症になるという話

肺炎や尿路感染症といった感染症や慢性関節リウマチや多発筋痛症など慢性疾患などがあると低アルブミン血症になることが知られている。これにはCRP(C反応性タンパク質)が関係している。 CRPとは肝臓で作られるタンパク質であり、炎症や組織細胞の破壊が起…

皮膚が黄色くなっても眼球結膜黄染がない場合…

みかんを食べすぎると皮膚が黄色になって黄疸と間違われる事があるがこれはカロテノイドという色素の一種、βクリプトキサンチンという物質が原因。βクリプトキサンチンは脂溶性物質なので手のひらや足の裏など脂肪の多い皮膚に沈着する。 一方で黄疸の原因の…

ビーフリードを12時間以上かけて投与してはならない理由

ビーフリード®とは 静脈栄養は基本的に中心静脈から管理するのがキホン。が、中心静脈では手技も大変であるし、合併症などのリスクも有るため末梢からそれなりのエネルギーを投与できたらそれに越したことはない。そういう時によく用いられるのはビーフリー…

クワシオルコルとマラスムスの違い

クワシオルコルとマラスムスの違い +クワシオルコルでお腹が膨れる理由 【クワシオルコル】 ・クワシオルコルとは栄養失調の一形態でガーナ語に由来しており「受け入れられなくなった子」という意味。栄養素の中で、特にタンパク質不足で生じる。 好発は1−…

栄養投与手順memo

栄養投与手順memo 1,水分量の決定 体重×30~40mlが概算量。 最低必要量=尿量(500ml/day)+不感蒸泄(500ml/day)ー代謝水(300ml/day)という計算式もある。不感蒸泄は37度以上の熱があれば1度につき100~150ml/day上昇する。 嘔吐や下痢があればそれらも考…

脂肪不足で脂肪肝になる理由

脂肪肝とは脂肪の摂取過剰で肝細胞に脂肪が蓄積していき生じる病態である。 が、面白いことに?脂肪の摂取不足でも脂肪肝になる。 タンパク質をつくる工場である肝臓では、アポリポタンパク質という脂肪の輸送に関わるタンパク質の産生が行われている。肝臓…

refeeding症候群の病態とその診断

refeeding syndrome(リフィーディング症候群)とは 長期間絶食が続いて著しい低栄養状態の患者に急速に栄養を与えることで様々な症状を呈する代謝合併症の事をいう。極度の低栄養状態では糖質分解によるエネルギー獲得が期待できなくなるため、代わりのエネ…

腸炎の下痢患者に甘いもの禁忌な理由

腸炎の下痢で甘いものはダメで脂肪はそこまでダメじゃないという話 急性腸炎の下痢は主に3つのタイプがある(おさらい) 1,分泌性下痢: 小腸において水や電解質の分泌が亢進し吸収が追いついていない状態。例えばコレラでは腸管粘膜のGタンパク質を介し…

胃瘻と中心静脈栄養の違いと適応

胃瘻と中心静脈栄養の違いと適応 胃ろうと中心静脈栄養は嚥下障害などで経口的に食べ物を摂れない人の栄養管理のために行われる処置である。 ・胃瘻は内視鏡を用いて胃と皮膚の間に瘻孔を作り、外部からカテーテルによって栄養を入れる方法である。 ・中心静…

アルブミンとトランスサイレチンの違い

アルブミンとトランスサイレチン(プレアルブミン)の違い 栄養状態の指標としてタンパク質であるアルブミンやトランスサイレチンが臨床現場ではしばしば用いられる(トランスサイレチンは別名プレアルブミン)。 アルブミンは半減期が20日間と長いタンパ…