皮膚が黄色くなっても眼球結膜黄染がない場合…
みかんを食べすぎると皮膚が黄色になって黄疸と間違われる事があるがこれはカロテノイドという色素の一種、βクリプトキサンチンという物質が原因。βクリプトキサンチンは脂溶性物質なので手のひらや足の裏など脂肪の多い皮膚に沈着する。
一方で黄疸の原因のビリルビンは弾性繊維と親和性が高いので皮膚や血管、強膜など弾性繊維の多い場所に沈着する。
よって、皮膚が黄色くなったという患者が来ても眼球結膜が白いことが確認できれば黄疸ではなく、みかんのカロテノイドによる色素沈着と鑑別することができる。もちろん採血でビリルビン値の確認は必要だが。