つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

救急外来TIPSもくじ

ER

救急外来TIPS的な記事のもくじ(絶賛工事中…) ◯輸液 救急外来でまず何の輸液を選択するか 乳酸リンゲル液と酢酸リンゲル液の違い 乳酸リンゲルは乳酸が溜まりやすい病態(肝不全やショックなど)では使いづらいので酢酸リンゲル液の方が無難(が、両者に大…

「とある医学生の雑記帳」時代の残骸

救急外来系もくじは↓から 救急外来TIPSもくじ - とある研修医の雑記帳 目次です。クオリティとエビデンスレベルはお察しです。 重複している投稿もあるやもしれません。並び順も謎です。 覚え方やゴロ合わせを載せているエントリーにはゴロマークをつけてま…

肝性脳症を疑ったら

ER

◯肝性脳症の診断 肝性脳症とは肝硬変などの基礎疾患がある患者に何らかの誘因が加わって意識レベル低下や羽ばたき振戦などを呈している場合などに疑われるが明確な診断基準はなく、総合的に診断する他ない。特に意識障害に関しては他の原因を精査して除外さ…

大動脈解離のCT画像のおさらい

偽腔の血流状態による分類 ◯偽腔開存型:危険度高い 偽腔に血流のあるもの。部分的な血栓が偽腔の中にあることも。 ↑stanfordA型の偽腔開存型:造影CT ◯偽腔(血栓)閉塞型:Intramural hematoma (Intramural hemorrhage) 偽腔が血栓で完全に閉塞しており血…

骨粗鬆症を疑ったら

骨粗鬆症に関してメモ ◯骨粗鬆症の診断 骨密度測定では若年成人骨密度YAM(yong adult mean)の80%未満を骨量減少、YAMの70%未満を骨粗鬆症と定義する。また、椎体骨折や大腿骨近位部の脆弱性骨折があればYAM<80%で骨粗鬆症と診断される。 *骨密度測定で…

甲状腺機能低下症を見つけたら

甲状腺機能低下症を見つけたら ◯甲状腺機能低下症の原因 ◯血液検査【甲状腺ホルモン系の解釈】 ・甲状腺ホルモンのFT3,FT4をまず見る。当然低ければ甲状腺機能低下、高ければ甲状腺機能亢進が疑われる。が、極微量のホルモンであるため測定にばらつきがある…

人工呼吸モードの選び方

人工呼吸換気モードの選び方 大きく分けて次の3つのモードがある。 ・アシストコントロール(A/C):強制換気 ・SIMV(synchronized intermittent mandatory ventilaion:同期式間欠的強制換気)(PSVとA/Cをあわせたもの):強制換気 ・PSV(プレッシャー…

人工呼吸における換気の設定

換気がうまくいってるかどうかはPaCO2(正常値35〜45)をみる。 呼吸不全でCO2を吐き出せないとCO2は上昇、過換気ならCO2は下がる。 分時換気量とPaCO2は相関するので人工呼吸器管理中の患者では分時換気量を調節することでPaCO2をコントロールする。 分時換…

COPDをいつ疑うか

COPDをいつ疑うか COPDとは診断ガイドラインでは次のように定義されている。 「有毒な粒子やガスの吸入によって生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患である。この気流制限には様々な程度の可逆性を認め、発症と経過が官女であり、労作時…

不要な高濃度酸素投与がよくない理由

酸素化低下の患者さんが搬送されてくる時、必要以上に高濃度酸素濃度が投与されていることがある。例えば「リザーバー酸素マスク10LでSpO2 99%です」など救急隊から申し送りを受けることは多々ある。 酸素10L投与しないとSpO2が保てないのであれば仕…

酸素投与中のPaO2の解釈

SpO2が悪く酸素投与された状態の患者で血ガスを取ったときの、どのように解釈すればよいのだろうか。10L酸素投与でPaO2:100Torrと2L酸素投与でPaO2:90Torrだとしたらどちらが酸素化は良いと言えるのか。感覚ではなく客観的な指標について説明します。 ◯…

糖尿病でインスリン開始のタイミング

インスリン療法の適応と導入について 糖尿病患者において、食事療法・運動療法をして血糖コントロールが不十分であれば経口血糖降下薬を開始し、それでも血糖がなかなか下がらない場合はインスリン導入となる。 (以下治療の一般的なフローチャート) 糖尿病…

経口血糖降下薬開始のタイミング

経口血糖降下薬開始のタイミング 従来は新規の糖尿病患者には最初から薬を開始するのではなく、まずは3ヶ月間程度生活療法(食事療法+運動)をしてから考えると言われていた。SU薬が全盛の時代では低血糖リスクも有るため、最初から薬は使うなという意味が…

糖尿病患者HbA1cの目標の違い

◯年齢と血糖管理目標そもそも血糖管理の意味は動脈硬化・合併症の発症を抑制するため。高齢者と若年者では目標は違う。若年者と後期高齢者で先が余命が長くないような患者において同じ血糖目標で良いのか?いや、そんなはずはない。 若い人は先が長いので、…

糖尿病境界型への対応

検診で糖尿病境界型と言われたけど全く症状無し、という患者への対応 糖尿病の3大合併症(末梢神経障害、網膜症、腎臓疾患)は糖尿病になってから発症するが、動脈硬化などの心血管系のリスクファクターは境界型でもすでに糖尿病と同じように危険なので十分…

糖尿病治療で専門医に紹介が必要なケース

糖尿病というのは内科においては最もありふれた疾患の1つであり、プライマリ・ケア医が診ることも多いし、それなりに診られる必要がある。 一般に、糖尿病内科専門医に紹介するべき糖尿病は次の通り。 ◯1型糖尿病:絶対的にインスリンが必要な状態。◯高血…

ペースメーカーモードDDDとDDIの違い

・DDDモードとは 心房と心室にそれぞれに電極が入っているダブルチャンバーの時のモード。 ダブルチャンバーでは心房の興奮を感知もしくは心房にペーシング刺激挿入後、心室興奮を感知しない場合に心房興奮・ペーシング刺激に同期して一定時間後に心室ペーシ…

低血糖発作へのアプローチ

低血糖患者が救急に搬送されてきたら・・・ ということはあまりないかもしれないが、意識障害や痙攣患者の迅速血糖測定をして低血糖が見つかるというのは救急でよくある。一般的には血糖が55以下で交感神経刺激症状、血糖55以下で中枢神経症状が出現するとも…

完全房室ブロックと房室解離の違い

◯房室解離とは 心房と心室の興奮が同期していない状態。2つのケースがあり、 (1)、心房の興奮が心室に伝わっていない場合 (2)、洞調律が遅くなって、その発生頻度が下位中枢(房室結節or接合部調律など)の生理的な刺激頻度よりも少なくなった場合 (…

慢性心不全における輸液の選択

◯救急外来に慢性心不全の患者が来た場合 慢性心不全の患者が何らかの主訴で救急外来を受診された場合、急性増悪が疑われるようなケースであればとりあえず採血・ルートキープは行うことになる。そして採血結果が判明する前にとりあえず何らかの輸液をオーダ…

インスリン療法にてインスリン初期投与量の決め方

糖尿病患者が入院してきた場合、漫然とスライディングスケールでインスリン投与を続けるのは望ましくない。インスリンスライディングスケールでは高血糖になってからインスリン投与量を決めて下げるので、禁忌がない限りは生理的な血糖コントロールが可能な…

急性膵炎を疑ったら

急性膵炎を疑ったら ◯いつ急性膵炎を疑うか ・突然の腹痛で発症(上腹部痛40%、全体の痛み30%、臍周囲20%ほど) (随伴症状は嘔吐や高熱、背部痛などもある。ちなみに、急性膵炎の10%は無痛と言われており採血や画像で引っかかったら痛みが何もな…

乳酸値上昇をみたら

ER

乳酸測定の意義 ◯乳酸とは何か 乳酸とはグルコースが解糖系で分解された産物。好気的環境下(酸素のある環境下)であればクエン酸回路になりエネルギーATP産生に寄与する。 嫌気的環境下だとピルビン酸が乳酸脱水素酵素によって転換されて乳酸が産生される。…

糖尿病患者へのアプローチ

糖尿病患者へのアプローチめも 【概要】 ・まずはインスリン依存状態か非依存状態か判断 ・経口血糖降下薬は低血糖を来さない薬を必ず少量から開始(SU薬は避ける。血管合併症のリスクの観点からは第一選択はメトホルミン、第二選択はDPP-4阻害薬、αGI)。 …

心室頻拍(VT)を見つけたら

◯心室頻拍(VT)の波形 心室頻拍の定義は心室期外収縮の3連発以上連続すること(100拍/分以上のペースで)。心電図上の判断のポイントはQRS幅が広い(0.12mm以上=小さいマス目3つ分)。 wideQRSで頻脈になっていたら多くが心室性。一部上室性の可能性もあ…

高度房室ブロックと2:1房室ブロックの違い

◯1度房室ブロック〜3度房室ブロックの違い ・1度:房室伝導が遅延してPQ間隔が伸びる ・2度(wenckbach型):PQ間隔が次第に伸びて心室への興奮が脱落するもの。PQが徐々に伸びてQRSが脱落する。危険度は低い ・2度(mobitz型):PQ間隔が伸びずに突然…

ペースメーカー植え込みの適応

ペースメーカー適応メモ 房室ブロック、洞不全症候群、徐脈性心房細動におけるペースメーカー適応について(By JCS2011ガイドライン) 病態によってペースメーカーの適応は違います。 ◯房室ブロックにおけるペースメーカー適応 ClassⅠ: 1.徐脈による明…

心エコーでの右室拡大の鑑別

心エコーで右室拡大を見たら考えるべき病態 →右室圧負荷、右室容量負荷、右室心筋疾患 (心エコーでの右室拡大の一例) ●右心系の圧負荷をきたす病態 1,肺高血圧あり、左房圧上昇なし=肺血管の問題 →原発性肺高血圧症、膠原病、慢性肺塞栓症など →肺実質…

心エコーでの心嚢液量の推定

心エコーでの心嚢液量の推定 ・健常者でも20ml程度の心嚢液は存在する。 ・心エコー検査時、重力に従って心嚢液は後面に貯まるが、心嚢液が中等度(300ml以上)になると前面にも出現してくる。 ・心嚢液と胸水が分かりにくいこともあるが、心臓周囲に全周性…

半側空間無視の病巣と診察

半側空間無視とは視覚性失認の1つ。視野障害で半分の空間を見えなくなっているのではなく、大脳の高次機能障害によって半側の空間に何か視覚性の刺激があったとしても反応したり順応することができなくなってしまった状態である。 多くの場合は、劣位大脳半…