つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

救急外来TIPSもくじ

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救急外来TIPS的な記事のもくじ(絶賛工事中…) ◯意識障害 失神、意識消失、意識障害の違い アルコール血中濃度の計算式と意識障害の出現 (アルコール血中濃度200mg/dl以上で傾眠など。200mg/dl以下で意識障害あれば別の原因を考えなければならない) 急性ア…

とある医学生時代の残骸

救急外来系もくじは↓から 救急外来TIPSもくじ - とある研修医の雑記帳 目次です。クオリティとエビデンスレベルはお察しです。 重複している投稿もあるやもしれません。並び順も謎です。 覚え方やゴロ合わせを載せているエントリーにはゴロマークをつけてま…

主訴:浮腫の鑑別メモ

主訴:浮腫の鑑別outputメモ ◯ポイント:全身性なのか局所性なのか 局所性→DVT、蜂窩織炎、リンパ浮腫 全身性→心不全、腎不全、肝硬変、甲状腺疾患、低栄養 ◯ポイント:全身であれば採血必須(アルブミンの値で鑑別) alb<2.5→肝硬変、ネフローゼ、低栄養 al…

咳喘息と喘息の違い

咳喘息と喘息(=気管支喘息)の違い ◯咳喘息とは 中枢から末梢気道まで全体的に好酸球性の気管支炎を起こす病態である。病態としては気管支喘息(つまり喘息)と同じであるが、症状としては咳がメインという点で異なる。気道が過敏になっており風邪ウィルス…

便潜血陽性の意義とその感度

◯健康診断で便潜血陽性を指摘された場合の対応 便潜血は大腸がんのスクリーニングとして用いられるが、その感度は必ずしも高くない。便潜血には1回法と2回法があり、1回法の検査では進行大腸がんの感度が60%ほど、2回法では90%ほどと言われている(…

主訴:血尿の鑑別メモ

肉眼的血尿で想起するもの 尿路感染症(膀胱炎、前立腺炎、腎盂腎炎など) →排尿時痛や発熱の有無の確認 →CVA叩打痛や前立腺の圧痛の有無。 →尿検査、血液検査、培養 尿管結石、腎結石 →突然の側腹部痛、背部痛 →腹部CTで結石の有無を確認 →ブスコパンやボル…

IVCとその呼吸性変動のミカタ

・IVC(inferior vena cava)とは下大静脈径のことであり、ここの静脈径を測定することで右房圧(中心静脈圧)を推定することが出来る。右房圧は体内水分量を反映しているので、身体の中に水が多いか、少ないかの測定に有用。 ・IVCを心エコーでみるには、患者…

皮膚のツルゴールの低下とその意義

「皮膚のツルゴール」とは「皮膚の緊張」という意味である。健常人であれば皮膚に張りがあって皮膚にシワが出来てもすぐに復元される。 【皮膚ツルゴールの見方…】 親指と人差指で患者の手の甲の皮膚(手の甲が難しければ鎖骨下)を引っ張りテント状の盛り上…

duodopaの適応とその効果(メモ)

duodopaの適応とその効果(メモ) デュオドーパとはパーキンソン病治療薬で内服のレボドパ製剤で治療効果が乏しい場合に用いられる。胃ろうを介して直接胃に注入することによりPD症状のwearing off(日内変動)を抑えることが期待されている。wearing offのコ…

VFや脈なしVTにおいてアドレナリン投与を急ぐと予後が悪化するという話

CPA(心肺停止)における心電図波形は4つに分類される。 ・心室細動(VF) ・無脈性心室頻拍(pulseless VT) ・無脈静電気活動(PEA) ・心静止(asystole) 臨床的に大事なのは除細動が必要化どうか。 VFと脈なしVTは除細動必要 PEAとasystoleは除細動必要…

F波とは何か(メモ)

神経伝導速度の際に、末梢神経を電気刺激して遠心性に伝播し誘発されるM波の長い潜時後に出現するF波、H波というものがある。 F波のイメージ(参照:http://www2.oninet.ne.jp/ts0905/emg/emg33.htm) M波は運動神経刺激に対する筋肉の直接的な反応であるの…

ベンゾジアゼピン系睡眠薬分類メモ

睡眠薬分類ちょいメモ ◯睡眠薬の主流は大きく分けてベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系の2つ。 その他、最近はメラトニン受容体作動薬(ロゼレム®)、オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ®)も使われるようになってきている。 ◯ベンゾジアゼピン系は…

wheezeの重症度分類(silent chestとは)

◯wheezeとは 下気道の細い気道が閉塞することにより聞こえる「ヒュー、ヒュー」というような高い雑音。笛音とも呼ばれる。原因としては気管支喘息や炎症などによって気道内の分泌物が貯留することが考えられる。 聴診で聞こえるのは主に呼気だが吸気に聴かれ…

喘息に診断基準はないという話

気管支喘息には所謂診断基準は存在せず、問診、既往歴、呼吸機能検査、抗原検査から総合的に判断しなければならない。故に喘息の診断は難しい。 診断基準はないが、診断の目安はガイドラインに記載されている。(GINA criteria) 1,発作性の呼吸困難、喘鳴…

喘鳴と喘息の違い

ちょっと似ている言葉の定義の整理 ◯喘鳴とは 呼気時にヒューヒューというような高音性の連続音が聴診器無しで聞こえること。気管が狭窄して狭くなるので空気が通る時に高い音になるのである(例えば部屋の窓をほんの少しだけ空けておくと、その隙間を通る風…

PSVTへの対応

PSVTへの対応(memo) 発作性上室頻拍(PSVT:paroxysmal supraventricular tachycardia) ・PSVTとは房室結節や副伝導路などを介するリエントリーによる上室性の頻拍の総称。色んなタイプがある。 ・症状は突然発症する動悸、重症例ではめまいや意識消失も起…

喘息を疑う症状と検査(感度と特異度)

喘息を示唆する病歴と身体所見(感度と特異度) どんな症状が喘息を疑う指標になるのか。その重要度合いメモ 【症状、検査】 喘鳴+呼吸困難:感度65.2%、特異度95.2%、陽性尤度比13.3 夜間呼吸困難:感度46.2%、特異度96%、陽性尤度比12 感冒の既往なく…

hand drop testの方法とその意義

hand drop test(上肢落下テスト,arm drop test)とは意識障害が器質的なものか、ヒステリー(心因性)のものか判断するための身体診察。 仰臥位の患者の両上肢を顔の上に挙げてもらい、突然離す。それで患者の手が顔にそのまま勢い良くぶつかれば本物の意識…

心不全による胸水貯留は片側性のことも少なくないという話

心不全、特に左心不全が起こると全身に血液をうまく送れなくなり、血管から間質に漏れ出て、そのスピードがリンパ管から取り除かれる速度を上回ってしまうために間質に液体が貯留する。その結果、肺水腫、胸水貯留。 心不全では一般的に両側性に胸水が貯留す…

期外収縮の病的意義

心房期外収縮、心室期外収縮の病的意義 心室期外収縮と心室期外収縮の違いに関しては過去記事参照↓ tsunepi.hatenablog.com ◯心房期外収縮をみつけたら 心房性期外収縮の原因としては弁膜症、COPDなど心房に負荷のかかる疾患などが考えられる。原因検索とし…

安静時振戦と姿勢時振戦、企図振戦の違い

◯安静時振戦(静止時振戦) 両手を膝の上に載せておいてもらい力を抜いてもらい振戦が見られるかどうか確認する。わかりにくい場合は手を目標に近づけるなどの動作をしてもらい、それで振戦が消失するかどうかをみる。安静時振戦の原因としてはパーキンソン…

顔面神経麻痺への初期対応

顔面神経麻痺を診るポイントは何と言っても中枢性か末梢性かの鑑別。 ・顔面神経麻痺では額のしわ寄せ不可、閉眼不可、鼻唇溝の消失、口の閉鎖不全などの症状を呈するが、末梢性顔面神経麻痺であれば一側性の全ての症状が出揃うのに対して、中枢性であれば額…

咳の鑑別outputメモ

咳outputメモです 感冒咳嗽 先行する咽頭痛、鼻汁、発熱 →咽頭発赤 後鼻漏 喉に貯まる(飲み込みたくなる)痰、夜寝ると咳 →咽頭後壁の鼻汁 GERD(胃食道逆流症) アルコール多飲、喫煙、食後の胸焼け、特定の食事で増悪 →肥満や口臭 →上部消化管内視鏡、PPI…

末梢性顔面神経麻痺と中枢性顔面神経麻痺の鑑別

【中枢性・末梢性顔面神経麻痺のイメージ】 画像参照:http://heart-clinic.jp/index.php?%E7%A5%9E%E7%B5%8C ◯中枢性の顔面神経麻痺の場合 病変の対側の顔面下部のみの麻痺が生じる →つまり、額のしわ寄せや閉眼は出来るが、鼻唇溝は浅くなり、口角を上げる…

Lドパの半減期が短いが効果の持続が長い理由

L-dopaはパーキンソン病においてドーパミン補充目的で用いられる。Ldopaは血中半減期が1時間程度と非常に短いが、病初期においてはLdopaの血中濃度と脳内濃度は相関せず、長時間の安定した効果を発揮する。 画像参考元:パーキンソン病の本格的な治療が進み…

踵膝試験の方法とその意義(+動画)

踵膝試験(かかとひざしけん)の方法とその意義(+動画) 踵膝試験とは運動失調の有無をみるための神経診察。患者に仰臥位になってもらい、片足の踵を出来るだけ高く挙げてもらい、それを出来るだけ正確にもう一方の下肢の膝にのせ、そのまま脛にそって足首…

肛門括約筋反射の見方とその意義

肛門括約筋反射の見方とその意義 肛門括約筋反射とは直腸に指を入れるか(直腸診)、肛門周囲をピンなどでこすると肛門括約筋が収縮する反射。皮膚の表在反射の一種。指を直腸内に挿入すると、肛門括約筋が収縮して指に力が加わるので反射が生じているのがわ…

頸動脈血管雑音(bruit)聴診の方法とその意義

頸動脈血管雑音(bruit)聴診の方法とその意義 頸動脈血管の雑音聴取は頸動脈が狭窄などにより血流が速くなっていることを示唆する。頸動脈で最も狭窄が起こりやすい場所は総頸動脈が内頚動脈と外頸動脈に分岐する部分。狭窄があれば低調の連続性雑音が聞こ…

Homans徴候とは何か

Homans sign(ハマンズ徴候)とは何か 深部静脈血栓症(DVT)を診断するための身体所見の1つ。患者の膝を屈曲した状態で足関節を背屈させて腓腹部の痛みが出現すればHomans陽性となる。あまり静脈血栓っぽくない患者に試して陽性だったらDVTを疑うという意味…

起立性低血圧の定義とその原因

ヒトが起立するとおよそ400〜600mlの血液が下半身に移行するが、健常人であればそのことによって血圧が大幅に低下することはない。何故なら血液の下半身への移行に伴って代償的に交感神経を活性化させることにより末梢血管抵抗が増加し、心拍数・心拍出量も…

足背動脈触知の方法とその意義

◯足背動脈の場所とその触診方法 足背動脈とは前脛骨動脈の延長で、足背において長母指伸筋腱の外側(小指側)に位置する動脈のことである。内果と第三指の付け根を結ぶ線の中心部あたりを通る。 触診のコツとしては、患者に下肢を伸ばしてもらい、母指を上に…

手回内回外試験の方法と意義

手回内回外試験の方法と意義(+動画) 手回内回外試験とは小脳失調をみるための身体診察。 方法:被検者に両手を前に出してもらい肘を軽く屈曲して手首を大きく、出来るだけ早く回してもらう。検者が見本を見せてやると良い。 小脳失調がある場合、失調側の…

歯車様固縮と鉛管様固縮の違い

歯車様筋強剛と鉛管様筋強剛の違い(固縮=筋強剛) 筋強剛とは筋肉の伸張反射が持続的に起きている状態であり、患者の身体を受動的に動かそうとする際に、最初から最後までずっと持続的に抵抗を感じる状態を言う。 抵抗がカクカクと歯車のように感じられる…

把握反射の方法とその意義(+動画で紹介)

把握反射の方法とその意義(+動画で紹介) 把握反射とは患者の手掌を指球から指先にかけて手指でこすると、検者の指を掴むような動作をすることをいう。把握反射は原始反射の1つであり、通常であれば新生児期に消失するが、前頭葉障害のある患者では再度出…

手掌おとがい反射とは何か(+動画)

手掌頤(おとがい)反射=palmomental reflexとは 手掌おとがい反射とは手掌の母指球を中枢側から末梢側にかけてハンマーの柄などで軽くこすると同側のおとがい筋の収縮が生じる反射である。この他眼輪筋や口輪筋の収縮を認めることもある。 手掌おとがい反…

ジストニアとジスキネジアの違い

似ている言葉の整理 ◯ジストニアとは ジストニアとは身体の一部または全身に不随意の持続的な筋収縮が生じる症候群。語源はdys=異常、tonia=緊張であり緊張の異常という意味になる。 持続的に筋収縮が起こるために身体の捻転や反復運動、姿勢異常が生じる。…

口尖らし反射の意義(+動画)

口尖らし反射(snout reflex)とは両側の錐体路障害(上位運動ニューロン障害)で出現する反射の1つ。 上口唇の真上の正中部を軽くハンマーなどで叩くと、被験者の口輪筋の収縮が生じて口を尖らせる様な動作をする。前頭葉を中心とする広範な大脳皮質障害や…

睫毛徴候の見方とその意義

◯睫毛(まつげ)徴候の見方とその意義 睫毛徴候とは顔面神経麻痺の時に出現する身体所見である。「しっかりと目を閉じて下さい」と患者に指示して両目の閉眼を指示する。顔面神経麻痺がある場合は眼輪筋の筋力低下により目をとじることが出来ずに兎眼(白目…

口角挙上試験の方法と見方

口角挙上試験の方法と見方 口角挙上試験とは顔面神経麻痺のスクリーニング検査。顔面神経麻痺では顔面筋の筋力が低下しており、「口をいーっとして下さい」と患者に指示することで顔面の筋肉の左右差が目立ち、顔面神経麻痺の有無を調べることが出来る。 ポ…

肺がんでノッチが見られる理由

肺がんでノッチが見られる理由 ノッチ(notch)とは結節影に見られる切込み(凹み)のことであり、悪性腫瘍を示唆する所見である。悪性腫瘍ではがん細胞が無秩序に分裂、突然変異を繰り返すために部分部分で細胞増殖の速度は異なり、ガン組織の細胞構成は非常…

スピキュラと胸膜陥入像の違い

スピキュラ(supicula)と胸膜陥入像の違い 胸部CTにおいて肺野に結節影や腫瘤影に次の所見があれば悪性腫瘍を示唆する ・スピキュラ(棘) ・胸膜陥入像 ・全周性に辺縁不整 ◯スピキュラ スピキュラ(spicula)とは日本語で言うと棘。腫瘤表面から周りに出てい…

てんかん重積発作の定義と初期対応

◯てんかん重積発作の定義 てんかんとは大脳皮質神経細胞の過剰興奮によって起こる痙攣などの症状を発作的に繰り返す病態である。(てんかん≠痙攣) てんかん重積発作とはてんかん発作後の意識障害から回復する前に次の発作を起こして意識障害が連続し、その…

tree in bud appearanceとは何か

tree in bud appearanceとは胸部CTにおいて肺結核で見られる所見。 Tree-in-bud sign (lung) | Radiology Reference Article | Radiopaedia.org 【tree in budのイラスト】 小葉中心製の粒状影とそれとつながる細気管支において陰影が出現している。 http://…

tram lineとは何か(気管支壁肥厚所見)

トラムラインは(tram line)とは電車の路線の意味 トラムラインとは気管支壁肥厚を示す所見であり、電車の線路のように平行な2本の線としてCTで描出される所見である。健常人であれば中枢の部分で気管支が見られても、末梢に行くに連れて気管支は細くなってC…

スティーブンス・ジョンソン症候群の診断基準

スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)の診断基準 以下、主要項目の3項目全てを満たす場合をSJSと診断する。 ・主要所見(必須) ① 皮膚粘膜移行部の重篤な粘膜病変(出血性あるいは充血性)がみられる ② びらんもしくは水疱は体表面積の 10%未満である …

健忘症と記憶障害の違い

健忘症と記憶障害の違い ◯記憶障害とは 記憶障害とは記憶の3段階である「記銘」「保持」「想起」のいずれかが障害されて新しいことを覚えられなくなったり、思い出すことができなくなたりする状態である。 記銘:入力情報を脳内で処理できる形に符号化する…

湿疹と発疹と皮疹の違い

湿疹と発疹と皮疹の違い 紛らわしい言葉の整理 ◯湿疹の定義 とある教科書によると「湿疹とは種々の外的な刺激が、主として経皮的に生体内に侵入することにより生じる、皮膚における炎症反応である」と説明される。 →湿疹とは皮膚炎と同義 湿疹の臨床経過は多…

群発頭痛の診断基準

【群発頭痛の診断基準】 (日本頭痛学会、国際頭痛分類普及委員会より) A. 以下B ~ D をみたす発作が5回以上ある B. 未治療で一側性の重度~極めて重度の頭痛が,眼窩部,眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に, 15 ~ 180 分間持続する C. 頭…

ショックの定義と診断基準

ショックの定義と診断 ショック=血圧低下ではない。 ガイドラインではショックの定義は次のようにされている。 「全身の循環障害によって組織における酸素需給のインバランスが生じ、重要臓器のエネルギー需要を満たすことができなくなり、生体機能に異常が…

瞳孔動揺の原因と意義

瞳孔動揺とは何か 瞳孔が縮瞳と散瞳を繰り返すこと瞳孔動揺(hippus)という。対光反射など光を当てる時に目立つが、光を当てない状況でも瞳孔動揺は出現する。 種々の疾患などで起こることがあるが、正常の生理的状態でも見られることのある所見であり病的…