とある内科レジデントの雑記帳

元「とある研修医の雑記帳→つねぴーblog」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

救急外来TIPSもくじ

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救急外来TIPS的な記事のもくじ(絶賛工事中…) ◯輸液 救急外来でまず何の輸液を選択するか 乳酸リンゲル液と酢酸リンゲル液の違い 乳酸リンゲルは乳酸が溜まりやすい病態(肝不全やショックなど)では使いづらいので酢酸リンゲル液の方が無難(が、両者に大…

「とある医学生の雑記帳」時代の残骸

救急外来系もくじは↓から 救急外来TIPSもくじ - とある研修医の雑記帳 目次です。クオリティとエビデンスレベルはお察しです。 重複している投稿もあるやもしれません。並び順も謎です。 覚え方やゴロ合わせを載せているエントリーにはゴロマークをつけてま…

てんかん重積で静脈路確保できない時の対応

てんかん重積においてはジアゼパム(セルシン®、ホリゾン®)の静脈注射が第一に推奨される。5−10mgを1分以上かけて投与。停止しない場合は合計20mgまで。 静脈路が確保されていない場合はセルシン筋肉注射が行われることが多いが「てんかん診療ガイド…

ステロイド投与前の検査と予防投与

ステロイドでは種々の副作用が生じうるため、投与前にスクリーニングが必要。 ◯病歴・身体所見の確認 ・消化性潰瘍や消化管出血の既往 ・内服薬の確認、NSAIDSの中止 ・高血圧、下腿浮腫、心不全の有無 ◯検査 ・B型肝炎スクリーニング(無症候性キャリア、既…

心筋梗塞と大動脈解離の鑑別メモ

突然の胸痛患者が来た時に最初に想起したいのは心筋梗塞、大動脈解離、肺塞栓。 心筋梗塞と大動脈解離の鑑別メモ ◯心筋梗塞 ・急な発症だが大動脈解離に比べるとピークに達するまでの時間は長い ・胸部の圧迫感、押されるような痛み、絞扼感 ・労作などで症…

ルンバールの前に頭部CTを取らないといけない状況

ルンバールの前に頭部CTを取らないといけない状況 発熱に加えて項部硬直など髄膜刺激徴候があれば髄膜炎を疑って髄液検査をすることになるが、ルンバールは脳圧亢進状態で施行すると脳ヘルニアを起こすため禁忌とされている。 脳圧亢進は古典的には眼底鏡で…

筋萎縮の診察ポイントと鑑別診断

筋萎縮の診察ポイントと鑑別診断まとめ ・ヒトの神経系において骨格筋を維持する系は一次運動ニューロン(上位運動ニューロ)、二次運動ニューロン(下位運動ニューロン)、神経筋接合部、骨格筋でありこのいずれが障害されても筋力低下をきたす。 ・筋萎縮…

トロサハント症候群メモ

◯概要・原因 海綿静脈洞または上眼窩裂部に非特異的炎症性肉芽腫が生じることにより動眼神経、滑車神経、外転神経、三叉神経第一枝が障害される。 ◯症状 頭痛、眼痛、複視(眼球運動障害による) ◯診断基準・鑑別 国際頭痛学会によるトロサハント症候群の診…

ポリニューロパチー(多発単末梢神経障害)の鑑別メモ

ポリニューロパチーは単ニューロパチーが複数存在する状態。 以下。鑑別をおおざっぱに記載(中…) A、免疫性ニューロパチー ・ギラン・バレー ・フィッシャー症候群:運動失調、外眼筋麻痺、腱反射消失の3徴 ・CIDP(慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー)…

顔面の感覚障害の分布とその障害部位について

顔面の感覚障害の分布とその障害部位 顔面の感覚は三叉神経が司る。上のイラストのように、三叉神経は三叉神経根で3つに分岐する。 ・三叉神経節よりも末梢の障害であれば三叉神経各分枝の走行に一致した局所的な全感覚低下が生じる。 ・範囲が広くなって顔…

めまい患者における眼振のミカタ

・救急外来受診患者の診察で重要なのは中枢性か末梢性かの鑑別。 ・眼振の見方には3つのパターンがある。 1、注視下 2、非注視下(Frenzel眼鏡着用下で、頭位眼振を見る) 3、電気眼振計(ENG)記録による検査 この中で、救急外来受診患者に行うのは主に…

吸引反射の方法とその意義

吸引反射(sucking reflex)とは口唇を口角から中央に向かって舌圧子などですばやくこすると、口唇が収縮して口が尖らせたようになり乳児が乳を飲むのに似た運動を起こす反射。また、この時に口唇に接触したものを口の中に入れようとする反応が診られることが…

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)のメモ書き

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)のメモ書き 【原因】 ウィルス感染やワクチン接種後に、自己免疫性機序が生じて血管周囲のリンパ球浸潤と中枢神経系の脱髄が起こる。原因ウィルスとしては麻疹、風疹、水痘が多い。ワクチン接種としては狂犬病、痘瘡、腸チフスなど…

大脳皮質基底核変性症の診断基準memo

大脳皮質基底核変性症の診断基準memo 難病情報センター、神経内科ハンドブック参考 1.主要項目 (1)中年期以降に発症し緩徐に進行し、罹病期間が1年以上である。 発症年齢は45−75歳。平均60歳で発症。 (2)錐体外路徴候(以下のうち2項目以上)①非…

他人の手徴候とは何か

他人の手徴候とは何か 片方の手が無目的に宇宙遊泳をするかのごとく、さまよう動作をすること。 自分の上肢が本当に自分のものかどうかわからなくなる状態で、本人の意図とは関係のない動作をする。無目的な動作どころか、もう片方の手の動作を邪魔すること…

皮質性感覚障害とは何か

感覚は表在感覚、深部感覚、皮質性感覚に大別される。 表在感覚→触覚や痛覚、温度覚が含まれる 深部感覚→振動覚や位置覚が含まれる そして皮質性感覚には二点識別覚、触覚、位置覚、運動覚、重量覚、立体覚、皮質性消去などがある。これらはBrodmannの1〜3…

肢節運動失行と観念運動性失行、観念性失行の違い

失行とは、運動麻痺や運動失調、不随意運動などの運動麻痺がないにも関わらず、しかも行うべき動作を十分に理解しているはずなのに実行できないことを言う。 詳細な定義には教科書や専門家の間でも微妙なズレがあるようであるが概ね以下の通り ◯肢節運動失行…

把握性筋強剛とは何か

把握性筋強剛とは何か 患者に手を強く握らせ、次に急に手を開くように命じてもしばらくは握ったまま手を開くことを出来ない現象を把握性筋強剛(把握ミオトニア)という。これは筋強直性ジストロフィーや先天性筋強直症、軟骨形成異常性筋強直症などで見られ…

u-fiberとは何か

◯U-fiberとは何か(=弓状繊維) 大脳白質は脳表側の皮質の神経細胞から連続する神経線維からなるが、白質の繊維のうち隣り合う脳回同士を連絡するものをu-fiberという。u-fiberは皮質直下を走行していて脳の水平断画像でUの字になるためこう呼ばれる。 この…

繊維自発電位(fibrillation potential)と陽性鋭波(positive sharp wave)について

繊維自発電位(fibrillation potential)と陽性鋭波(positive sharp wave)について 筋電図検査におけるfibrillation potential、positive sharp waveは共に急性脱神経所見である。これらはいずれも下位運動ニューロンの障害もしくは筋疾患によって筋細胞膜が…

せん妄に対して何の抗精神病薬を用いるべきか

抗精神病薬選択のポイントは以下の通り ・定型抗精神病薬は錐体外路症状が出やすいので極力非定型抗精神病薬を選ぶ ・いずれの抗精神病薬もせん妄治療効果は同等 ・抗精神病薬には鎮静作用のあるものとないものがある。興奮の強い患者では鎮静作用のあるもの…

手を握りしめる動作で手根管症候群が増悪する理由

◯手根管症候群 ・手根管を通っている正中神経が圧迫されることによる末梢神経障害。中年女性に好発。反復的に手首を動かす職業に多い(洗濯、床磨き、マッサージなど)。夜間にしびれ症状が強くなり、夜中になるとしびれで目が醒める。手をふると少し楽にな…

頸椎神経根障害の症状memo

頸椎神経根障害の症状memo 脊髄から出ている神経根が圧迫によって障害されることにより出現する。 (↓椎体と神経根の位置関係)C3/C4にあるのがC4神経根。 デルマトームの一つの分節に一致するしびれ、痛み、異常感覚が出現する。 神経根性疼痛は痛みが強い…

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群memo 腕神経叢と鎖骨下動静脈が頸部の筋肉や骨によって挟まれて物理的に圧迫されることにより神経症状や虚血症状が出現すること。 首が長く、なで肩の女性に多い。つり革を捕まる時の腕を上げる動作で上肢のしびれや肩や腕・肩甲骨周囲の痛み…

Spurling testとは何か

◯Spurling testとは何か Spurling testとは神経根障害の有無を調べるための神経根症状の誘発テストである。頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア、頚椎捻挫などによる神経根症状が疑われる時に行われる。 頚椎椎間板ヘルニアなどで椎間孔が狭窄していると、頚椎を伸展…

神経伝導路と脊髄障害のパターン

皮質脊髄路(錐体路)と脊髄視床路について (脊髄断面の例) 画像参考:http://comedical.blog23.fc2.com/blog-entry-759.html キホンのおさらいであるが、神経伝導路について 【皮質脊髄路】 ・外側脊髄視床路:痛覚と温度覚に関する伝達 一次ニューロンは…

消去現象とは何か

◯消去現象とは何か 両側上肢など左右対象の二点を同時に同じように刺激すると通常は別々の刺激として認識できる。が、もともと感覚障害などが無いにも関わらず、片方の刺激しか認識できずにもう片方の刺激の感覚が全くわからない場合を消去現象という(感覚…

不随意運動まとめ

不随意運動の診断は最初にそれが律動的かどうか見分けるのが重要。 1,律動性不随意運動(一定のリズムを刻むもの) →振戦かミオクローヌス。不随意運動の方向が一定であれば振戦、バラバラであればミオクローヌスと考えるとわかりやすい。 2,非律動性不…

下顎反射の方法と意義

下顎反射のミカタと意義(別名jaw jerk:咬筋反射) ◯下顎反射の方法 患者に口を軽く開けてもらい、下顎の真ん中に検者の第二指をあてて、検者のDIP関節付近を軽くハンマーで叩いて誘発する。両側咬筋の収縮によって口が閉まる(下顎が上昇する)反射。 健常…

腹壁反射の方法と意義

腹壁反射とは表在反射の1種。表在反射とは皮膚または粘膜の刺激に寄って筋肉の収縮が引き起こされる反射。消失していたら錐体路障害もしくは反射弓障害を疑う。 ◯腹壁反射の方法 患者に臥位になってもらい足を軽く曲げてもらい、腹壁を弛緩させる。腹部をハ…