つねぴーblog

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

救急外来TIPSもくじ

ER

救急外来TIPS的な記事のもくじ(絶賛工事中…) ◯輸液 救急外来でまず何の輸液を選択するか 乳酸リンゲル液と酢酸リンゲル液の違い 乳酸リンゲルは乳酸が溜まりやすい病態(肝不全やショックなど)では使いづらいので酢酸リンゲル液の方が無難(が、両者に大…

「とある医学生の雑記帳」時代の残骸

救急外来系もくじは↓から 救急外来TIPSもくじ - とある研修医の雑記帳 目次です。クオリティとエビデンスレベルはお察しです。 重複している投稿もあるやもしれません。並び順も謎です。 覚え方やゴロ合わせを載せているエントリーにはゴロマークをつけてま…

急性膵炎を疑ったら

急性膵炎を疑ったら ◯いつ急性膵炎を疑うか ・突然の腹痛で発症(上腹部痛40%、全体の痛み30%、臍周囲20%ほど) (随伴症状は嘔吐や高熱、背部痛などもある。ちなみに、急性膵炎の10%は無痛と言われており採血や画像で引っかかったら痛みが何もな…

乳酸値上昇をみたら

ER

乳酸測定の意義 ◯乳酸とは何か 乳酸とはグルコースが解糖系で分解された産物。好気的環境下(酸素のある環境下)であればクエン酸回路になりエネルギーATP産生に寄与する。 嫌気的環境下だとピルビン酸が乳酸脱水素酵素によって転換されて乳酸が産生される。…

糖尿病患者へのアプローチ

糖尿病患者へのアプローチめも 【概要】 ・まずはインスリン依存状態か非依存状態か判断 ・経口血糖降下薬は低血糖を来さない薬を必ず少量から開始(SU薬は避ける。血管合併症のリスクの観点からは第一選択はメトホルミン、第二選択はDPP-4阻害薬、αGI)。 …

心室頻拍(VT)を見つけたら

◯心室頻拍(VT)の波形 心室頻拍の定義は心室期外収縮の3連発以上連続すること(100拍/分以上のペースで)。心電図上の判断のポイントはQRS幅が広い(0.12mm以上=小さいマス目3つ分)。 wideQRSで頻脈になっていたら多くが心室性。一部上室性の可能性もあ…

高度房室ブロックと2:1房室ブロックの違い

◯1度房室ブロック〜3度房室ブロックの違い ・1度:房室伝導が遅延してPQ間隔が伸びる ・2度(wenckbach型):PQ間隔が次第に伸びて心室への興奮が脱落するもの。PQが徐々に伸びてQRSが脱落する。危険度は低い ・2度(mobitz型):PQ間隔が伸びずに突然…

ペースメーカー植え込みの適応

ペースメーカー適応メモ 房室ブロック、洞不全症候群、徐脈性心房細動におけるペースメーカー適応について(By JCS2011ガイドライン) 病態によってペースメーカーの適応は違います。 ◯房室ブロックにおけるペースメーカー適応 ClassⅠ: 1.徐脈による明…

心エコーでの右室拡大の鑑別

心エコーで右室拡大を見たら考えるべき病態 →右室圧負荷、右室容量負荷、右室心筋疾患 (心エコーでの右室拡大の一例) ●右心系の圧負荷をきたす病態 1,肺高血圧あり、左房圧上昇なし=肺血管の問題 →原発性肺高血圧症、膠原病、慢性肺塞栓症など →肺実質…

心エコーでの心嚢液量の推定

心エコーでの心嚢液量の推定 ・健常者でも20ml程度の心嚢液は存在する。 ・心エコー検査時、重力に従って心嚢液は後面に貯まるが、心嚢液が中等度(300ml以上)になると前面にも出現してくる。 ・心嚢液と胸水が分かりにくいこともあるが、心臓周囲に全周性…

半側空間無視の病巣と診察

半側空間無視とは視覚性失認の1つ。視野障害で半分の空間を見えなくなっているのではなく、大脳の高次機能障害によって半側の空間に何か視覚性の刺激があったとしても反応したり順応することができなくなってしまった状態である。 多くの場合は、劣位大脳半…

心房細動におけるリズムコントロール

病棟、あるいは救急外来で心房細動を見たら ◯リズムコントロールとレートコントロールどちらを行うか 心房細動の治療はリズムを洞調律に戻すリズムコントロールと、心拍数を正常化させるレートコントロールとがある。直感的にはまずはリズムを戻さないといけ…

ST上昇型梗塞と非ST上昇型心筋梗塞の違い

心筋梗塞には心電図でST上昇するST上昇型梗塞(STEMI)とST上昇の見られない非ST上昇型梗塞(NSTEMI)とがある。単純に説明すると、虚血が心臓壁全体に至っているとST上昇型、虚血が心内膜側だけにあると非ST上昇型になる。 www.kango-roo.com/sn/k/view/195…

肛門痛の鑑別と対応

ER

肛門疾患の鑑別と対応 鑑別:肛門周囲膿瘍・痔瘻、痔核脱出、血栓外痔核、出血、裂肛など ◯肛門周囲膿瘍と痔瘻 肛門の歯状線にあるくぼみに傷がつくことで便に混じっている細菌がそこで炎症が起こり、更に炎症が波及してしまって膿になっている状態が肛門周…

E/Aとは何か(左室弛緩能)

E/Aを理解する前提として… ◯左室拡張能低下は収縮能低下よりも先に起こる ・左室拡張能は収縮能と異なり、加齢とともに低下する。つまり健常高齢者でも低下している。 ・心疾患では収縮能よりも先に拡張能がやられる。左室収縮能が低下している場合は拡張能…

針筋電図のmemo

◯針筋電図検査とは 運動単位の機能を評価するための検査。運動単位とは単一の運動ニューロンとそれに支配される筋繊維郡。つまり… 運動単位=脊髄前角細胞+軸索+神経筋接合部+筋繊維 ◯運動単位電位(MUP)とは 運動単位電位(MUP)とは1つの運動単位から…

末梢点滴におけるビタミンB1の必要量

末梢静脈栄養を施行している場合、ビタミンB1がいつの間にか不足してしまう可能性があるので注意。ビタミンB1の必要量は1mg/dayと言われているが、術後に関しては中心静脈栄養での管理と同様に一日3mg投与することが推奨される。経腸栄養であれば一日1.2mg…

脳炎メモ(記載中)

脳炎鑑別: 感染性脳炎(急性ウィルス性脊髄炎、日本脳炎、マイコプラズマ脳炎、ライム病)、髄膜炎(小児のコクサッキー、エコー、アデノ、HHV6などウィルスによるもの、結核性)、脳膿瘍、硬膜下・硬膜外膿瘍、静脈洞血栓症、同心円硬化症、REYE症候群、SL…

深部腱反射の脊髄高位の覚え方

深部腱反射の亢進・減弱を見ることによってどのレベルで脊髄にダメージがあるのか調べることが出来る。健常人で誘発されやすい五大反射(上腕二頭筋、腕撓骨筋、上腕三頭筋、膝蓋腱反射、アキレス腱反射)に関してはそれぞれの脊髄高位を覚えておくと何かと…

頚椎症疑いではMRIだけでなくレントゲンも必要

頚椎症を疑った時、もしくは除外する時に頚椎MRIだけ取って異常がなくてもそれでOKとしてはならない。頚椎は脊椎の中でも最もダイナミックに動く部分である。動きによって現れる病変(頚椎すべり症や環軸亜脱臼など)を見逃さないためにMRIに加えて前屈位+…

アルツハイマー型認知症の特徴

アルツハイマー型認知症の特徴メモ (認知症ガイドラインより抜粋) ◯アルツハイマー型認知症の特徴 1,潜在性に発症、緩徐に進行 2,近時記憶障害で発症することが多い 3,進行に伴い、見当識障害や遂行機能障害、視空間障害が伴なう 4,アパシー(無意…

デルマトームの使い方

デルマトームの使い方とその覚え方 ◯「しびれ」を主訴の患者が来たら しびれの原因が神経に由来するものだとすると、次のように分類することが出来る。 1,脳梗塞などの中枢神経の障害 2,脊髄炎や頚椎症などの脊髄の障害 3,手根管症候群や糖尿病性ニュ…

絞扼性腸閉塞と単純性腸閉塞の鑑別

絞扼性腸閉塞では腸管が壊死してしまうため緊急手術の適応である。よって救急外来受診患者で腸閉塞を疑った場合、それが絞扼性か否か鑑別することは重要。 (腸閉塞の分類) 画像引用:http://chousei58.com/?p=80026 とある報告( Adhesive small bowel obs…

髄液IgGインデックスとは

髄液中のIgGが上昇する病態として次の3つがある。 1,血液中IgGの増加 2,血液脳関門の破綻 3,中枢神経内でのIgG産生の増加(←IgG index高値) 髄液IgG indexを計算することで、IgGが高くなる理由を鑑別することが出来る。 IgG index= (髄液igG濃度/ …

早期虚血性変化の評価方法(ASPECTS)

脳梗塞発症4.5時間以内の場合、tPAによる血栓溶解療法の適応となる。 が、その虚血の範囲が中大脳動脈領域の1/3を超えるような広範である場合には逆に出血のリスクが高くなるため推奨されない。画像的に中大脳動脈領域がどの程度虚血になっているのかを少し…

胃洗浄・活性炭の適応とその方法

ER

大量服薬など中毒診療において ◯胃洗浄について ・胃洗浄が効果があるのは服薬1時間以内に受診して意識のある場合だけ ・胃洗浄で予後が改善するエビデンスはない。が誤嚥性肺炎などの合併症のエビデンスはある。 ・胃洗浄の禁忌には禁忌が複数ある →強酸、…

脳動脈瘤をみつけたら

頭部MRIでたまたま脳動脈瘤が見つかった時の考え方 ・脳動脈瘤はMRIの進歩により偶発的に発見される機会が多くなった。 ・径が3-5mm未満の動脈瘤や前交通動脈、脳底動脈、後交通動脈を含む内頚動脈の動脈瘤では偽陽性、偽陰性が多いので注意。 ・好発部位は…

卵巣出血についてのメモ書き

救急外来において女性の下腹部痛では骨盤炎症性疾患、子宮外妊娠、卵巣出血、卵巣嚢腫茎捻転など産婦人科疾患も疑う必要がある。 ・卵巣出血とは卵巣の血管の断裂によって腹腔内出血を呈する状態であり、症状としては、急激な下腹部痛で受診することが多い。…

悪性症候群の診断基準と治療について

◯悪性症候群とは 悪性症候群とはL-dopaなどパーキンソン病薬の急な減量・中断や抗精神病薬(ドパミン受容体遮断薬)の投与によってドーパミン神経系のの急激な機能低下が起こり、発熱、発汗・尿閉などの自律神経症状、振戦・筋強剛などの錐体外路症状、およ…

高ナトリウム血症の原因と鑑別

高ナトリウム血症の原因と鑑別 ◯高ナトリウム血症とは: 高ナトリウム血症とはNa濃度>145mEq/Lの状態。Na量の相対的あるいは絶対的な増加と自由水欠乏のいずれかによって生じる。通常、血清Na濃度が上昇するとのどが渇いで水分摂取するので自然と血清Na濃度…