つねぴーblog@内科専門医

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運動負荷心電図での虚血判定

トレッドミル検査での虚血陽性判定について

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・一般的に、J点(QRS波形の終末からT波までの間の変曲点)より80msecほど後ろの場所が基線よりも高くなってるか、低くなっているかでST変化を評価する

・ST上昇は0.1mVの上昇で虚血陽性(=STEMI、緊急事態)。

・ST低下は0.1mV以上の低下が基準。更にST低下のパターンが水平型や下降型の時に虚血陽性と判定する。上昇型のST低下は虚血陰性と判定する。

・ST低下が四肢誘導に限定している場合は虚血陽性であっても偽陽性の可能性が高い。安静時の心電図が正常であれば下壁のⅡ・Ⅲ・aVf誘導に限局した運動負荷誘発性のST低下は診断的優位性がほとんど無いとさえ言われている(Miranda c:AmJ Cardiol 69:303,1992)

・また、一見虚血陽性になっても負荷終了後、1−2分程度ですぐに正常化したら偽陽性の確率が上がる。

・ST低下が水平型や下降型に0.2mV以上低下した場合や広範囲の誘導に認めた場合には重症冠動脈疾患の存在を示唆する。

(脚ブロック)

・右脚ブロックのときはV4-6誘導のみ虚血判定に使用する。V1−3誘導や四肢誘導ではST変化は評価するべきではない。

・左脚ブロックではすべての誘導においてST低下に診断的意義を見出すことは出来ない(左脚ブロックでは薬剤負荷心筋シンチグラムなど他の方法での負荷検査が有用)。

 

運動負荷試験Q&A119参照