つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

(文献)持続性心房細動に対する電気ショックの初期エネルギー量はどうするべきか

(一言で)持続性Afに対して50Jの電気ショックの成功率は3割程度。失敗しやすい人は:Afが長期持続、EF低い人、肥満、左房径大きい人、ペースメーカー入ってない人など。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

古い文献ですが

・持続性Afに対して電気ショック(2相性)は洞調律にするために大変効果的であるが、初期エネルギーは50Jで良いのか、もっと必要かなのかはあまりわかっていない。

・どういう時に50Jの電気ショックで洞調律にできるのかスコアを作るのが今回の研究の目標。

・502人の持続性心房細動患者に対して電気ショックを行った。エネルギー量は50J→ 1J/kg →2J/kg →200Jと上昇させていった。

・50Jの電気ショックで洞調律化出来た人は157人(31%)。多変量解析を行うと、次のファクターが独立した成功因子だった:心房細動の持続が7ヶ月未満(OR14.3)、LVEFが40%以上(ORG5.67)、体重が78Kg未満(OR3.17)、ペースメーカー留置中(OR2.98)、左房径が4.5cm未満(OR2.8)

・電気ショックの成功率を予測するためのスコアを作った(合計10点)

1,心房細動の持続が7ヶ月未満:5ポイント

2,LVEFが40%以上:2ポイント

3,体重が78Kg未満:1ポイント

4,ペースメーカー留置中:1ポイント

5,左房径が4.5cm未満:1ポイント

・上記のスコアが9点以上だと50Jの電気ショックで65%の成功率だった(スコア0点だと0%成功、1−3点だと5%成功、4−6だと21%、7−8だと34%成功)

・50Jの電気ショックで洞調律化できる持続性Afは一部であるので、全てのAf患者で50Jを試みるのは良くない。(上であげたスコアが高いような患者では50j推奨)

・また特にAfの期間が3ヶ月未満の患者だと50Jの電気ショックは80%の成功率であった。