心エコーでのLVOT径の測り方メモ
・LVOTとは左室流出路のこと
(エコー図を2つほど紹介)
◯LVOT径を測ると何がわかるか?
・LVOTの直径を求めることで左室流出路の断面積が求まる(半径×半径×π)
・一回拍出量(SV)=VTI×LVOT断面積
・心拍出量(CO)=SV×心拍数
上の計算式をみたら分かる通り、LVOTの断面積を求めるには半径(LVOT径/2)の二乗るをして求めるので、LVOT径の計測には正確さが求められる。
◯計測の仕方
・傍胸骨左縁長軸像の大動脈弁付着部位または大動脈弁輪から0.5-1.0cmの位置で収縮中期に測定する。(心尖長軸像や心尖5腔像は×)
・正確に測るためにはズームがしてからの測定が推奨される(端から端まで心筋と内腔の境界部を垂直に測定する)
・測定は収縮中期で行う(拡張期だと0.02cm程度小さくなる。誤差の範囲かもしれないが)
・LVOTの楕円化が目立ってLVOTの半径からでは正確な断面積が出せなさそうな場合は短軸像で大動脈弁レベルの下のLVOT断面を描出して直接面積を求めることも必要。
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