PPIを食前に服用する理由
PPI(proton pump inhibitor)は胃壁細胞のプロトンポンプに結合することで胃酸分泌を抑制する薬である。逆流性食道炎などの治療で用いられる。
PPIの例としてオメプラール、タケプロン、パリエット、ネキシウムなど。
PPIがプロトンポンプに結合するためには胃壁細胞分泌細胞内でH+によって活性化される必要がある。よって食後の胃酸分泌時には十分量のH+が存在するのでPPIはプロトンポンプに結合しやすくなり、効果を十分に発揮できるのである。最も効果のある服用時間は食前30分前と言われているので他の薬のように食後に服用してしまってはナンセンス。