嘔吐でアルカローシス、下痢でアシドーシスになる理由
◯嘔吐でアルカローシスになる理由
消化管の細胞では
CO2+H2O → H+ + HCO3-という反応が起こっている。
胃ではH+とHCO3-のうち、H+は胃酸として消化管腔内に分泌され、HCO3-は血液中に入る。よって、嘔吐すると、H+だけが体外にでていき、HCO3-は体内に残ったままなので相対的にアルカリに傾くことになる(代謝性アルカローシス)
↑http://mochiyuki.com/107-am12/さんのブログより引用
◯下痢でアシドーシスになる理由
胃とは異なり、十二指腸や小腸、大腸などの消化管壁細胞においても胃と同じように
CO2 + H2O → HCO3- + H+の反応が起こるが、下痢の場合はHCO3-が消化管腔内に排泄されて、H+は血管内に吸収されるので、下痢が続くと相対的にHCO3-(アルカリ)が排泄されて代謝性アシドーシスになる。なお、十二指腸でアルカリ性の腸液が分泌されるのは胃酸を中和するためとも言われる。