CABG患者における抗血栓薬について
2020ガイドラインメモ書き
✅CABGにおける抗血小板薬
・バイアスピリン服用中でCABGを施行する場合は周術期にバイアスピリン継続する(クラス1)
・ACSに対するCABG後では可及的速やかに負荷投与を行った上で、P2Y12受容体拮抗薬を開始し、最長12ヶ月までDAPT継続することが推奨される。
✅CABG施行後の抗血栓療法
・CABG後では術後48時間以内のアスピリン投与が推奨されている。アスピリン投与により大伏在静脈グラフトの開存率の向上が報告されているからである。また、術後の心筋梗塞および冠動脈疾患の二次予防の観点から有用と考えられ、慢性期も継続する。
一方、CABG後のワーファリン投与に関してはグラフト開存の観点からはメリットがなく、心房細動や弁置換術後などメリットがある症例以外は投与は推奨されていない。