つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

慢性心不全(HFrEF)で基本的に導入する薬

慢性心不全(HFrEF)で基本的に導入する薬(ガイドライン参照)

 

○ACE阻害薬:推奨クラス1(禁忌を除く全ての患者に投与)

エナラプリル:2.5mg/dayより開始。1日一回投与。維持量5-10mg/day

リシノプリル:5mg/dayより開始。1日1回投与。維持量5-10mg/day

 

*忍容性の有無をチェック:咳嗽の有無、血圧、血清クレアチニン値、K値)

以上の項目がOKなら増量を試みる。

☆ACEIで高カリウム血症になる理由:RAA系阻害→アルドステロン↓→カリウムの排泄↓→高カリウム血症

 

○ARB:推奨クラス1(ACEに忍容性のない患者に対する投与)

カンデサルタン:4mg/dayより開始(重症例・腎障害では2mg/dayより)。維持量は4-8mg/day、最大量は12mg/day。一日1回投与。

 

○β遮断薬:有症状においてはクラス1、無症状のHFrEFにはⅡa

・カルベジロール:初期用量を2.5 mg/日 (分2)とし,重症例では1.25 mg/日とする.以後、3.75または5 mg/日→7.5 mg/日→10 mg/日→15 mg/日→20 mg/ 日と増量する).

・ビソプロロール:初期用量を0.625 mg/日とし, 1.25 mg/日→2.5 mg/日→(3.75 mg/日)→5 mg/日と増量 する。

 

・投与開始にあたっては体液貯留の兆候がなく、状態が安定していることを確認した上でごく少量ずつ、数日ごとに段階的に増量していく。

・用量反応性があるため可能な限り増量。

・安静時心拍数75拍/min未満が至適なレベル。

・増量に際しては自覚症状,脈拍,血圧,心胸比,および心エコーで心内腔径,心不全の増悪,過度の低血圧や徐脈の出現に注意

 

○抗アルドステロン(スピロノラクトン):クラス1(ループ利尿薬、ACE阻害薬がすでに投与されているNYHA2度以上、EF35%以下の患者に対して)

・スピロノラクトン:12.5〜25mg/dayより開始。維持量25-50mg/dayを1日1回。

EF35%未満であれば禁忌がない限り全例に投与が必要。

が、ACEとスピロノラクトンの併用でK上昇がでの死亡や入院が増加する報告があるので注意。

 

その他、状況に応じて抗凝固薬、ジゴキシン、血管拡張薬、サムスカ等検討