つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

ACSのPCI治療中のACT値について

ACSのPCI治療中のACT値について

 

2013年のACC/AHAガイドラインでは70-100単位/kgを急速静注し、活性凝固時間(ACT)を250秒以上に保つべきとされてる。ヘパリンによる抗凝固作用には個人差が大きいためACTやAPTTをモニターすることが重要。ACTが400を超えると出血性の合併症が増えると言われてるので250以上、400以下での管理をする。

 

★ACTとAPTTの違い

ACTは全血に活性化剤を添加することで(活性化剤が添加されている専用スピッツに入れるだけで)凝固能が測定できるのでベッドサイドに簡単に実施できる。活性化剤と全血が接触すると内因性凝固因子である第12因子が活性化して最終的にクロット(凝血塊)が形成されるまでの時間が機会に表示される。

APTTは内因性凝固因子のみを反映するのに対して、ACTは全血検査なので凝固因子だけでなく血小板機能も反映する。正常値は90〜120秒で、ヘパリン投与中の管理目標値は180〜220程度である。