つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

Afに対して電気的除細動の適応

Afで電気的除細動を行うことは多くない。

 

除細動による血栓症のリスクは1−5%程度と言われている。

・48時間以内のものは基本的にはそのまま除細動可能

・48時間以上持続している場合や、いつからAfなのか不明のものはそのまま除細動は禁忌。3週間抗凝固療法してから除細動もしくは経食道心エコーして血栓が無いことを確認してから除細動を行う

・除細動後もしばらく心房はstunningして血栓傾向となるので、除細動後4週間は抗凝固療法継続が必要

 

Afに対するDCの適応は…

 

病院で電気ショックを除細動 の写真素材・画像素材. Image 22674442.

 

考慮するのは次のようなケース

✅発症から48時間以上経過している場合は、時間的余裕があれば3週間以上の抗凝固薬を継続したあと、経食道心エコーで心内血栓が無いことを確認してから除細動を行う。

→イソゾールなどでの麻酔下でQRS同期で100Jで除細動

✅発症からそれほど時間が立っていない(数年以内)。長期間たっていると洞調律化しにくい(左房経が大きくない(45mm以内)。Afが持続していると左房径は大きくなる。左房径が小さければ発症してからあまり時間がたっていないと考える。)

✅抗不整脈薬が効かないか使えない(低心機能だと陰性変力作用のある抗不整脈薬は使えない)。

✅バイタルが崩れていて緊急性がある