つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

補正HCO3-の計算法とその意義

AG開大代謝性アシドーシスの時には必ず補正HCO3-を計算する

 

血液ガスでアニオンギャップ(AG)が増加しているときには必ず代謝性アシドーシスがある。

AGとはNa-Cl-HCO3-で計算される。正常値は12前後。

AGが増えた分だけHCO3-は減るはずである。

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https://www.m3.com/clinical/kenshuusaizensen/544803より引用

 

(例)

例えば、アニオンギャップが25、HCO3-が10という血液ガス結果があるとする。

この時、AGは正常が12とすると+13程度増加していることになるので、AGが正常に戻るとすると、その分HCO3-が増えるので補正HCO3-は10+13=23になる。

HCO3-の正常値は24前後なので問題はない。

しかし、補正HCO3-が正常にならなかったら、AG開大型代謝性アシドーシス以外の代謝性酸塩基平衡が存在するということになる。

 

具体的には…

補正HCO3-が26以上であったら代謝性アルカローシスの合併

補正HCO3-が22以下であったらAG正常型代謝性アシドーシスの合併

が存在することがわかる。

 

血液ガス採取が必要になるような患者では重症で複数の酸塩基平衡障害が存在することも多いので、一元論的に考えてはならない。

 

*ややこしい話であるが、乳酸アシドーシスではアニオンギャップ増加分とHCO3-の減少分は1:1ではなく、1:0.6の関係であると言われている。糖尿病ケトアシドーシスは1:1の関係で良い。