低血糖で死亡する機序
心肺停止の鑑別診断で6H6Tが有名。↓参考
◯低血糖でなぜ死ぬのか
低血糖の症状としては一般的に次のように言われている。
血糖60以下:発汗、同期、熱感、不安、悪寒
血糖50以下:脱力、疲労感、眠気、めまい
血糖40以下:嗜眠
血糖30以下:けいれん、昏睡
意識障害の鑑別で低血糖は必ずされるが、低血糖が原因で死ぬことはあるのだろうか。
調べると、2型糖尿病患者では夜間低血糖時に徐脈が発生するリスクが8.4倍も高くなり、QT延長や異常Q波など不整脈リスクが上昇するとの報告もあり、不整脈から心室細動を起こすことにより死亡すると考えられる。また、低血糖では冠動脈収縮を引き起こすとの報告もあり急性心筋梗塞も死因としてありうる。事実重度低血糖では心筋梗塞リスクが2倍になるとの報告もある。
参考)