ガフキー号数とは何か
ガフキー号数とは塗抹標本を顕微鏡で見た時に、どのぐらいの結核菌がいるかを表す指標である。ガフキー号数は以下の表のように0〜10まであり、例えばガフキー0は顕微鏡でいくら見ても結核菌が全くいない程度の菌量、ガフキー10は顕微鏡で一視野に無数(101)以上の結核菌が見つかるレベルの菌量としている。
参照:http://www.jata.or.jp/terminology/k_9.html
従来日本では塗抹試験の結果をガフキーで表していたが、ガフキーはあまりにも細かすぎるので廃止されて、+、++、+++の3段階表記に変更された。これまでガフキー1号とされていたものは新表記では±(再検査)と記述して同一の検体から塗抹標本を作り直す、もしくは新しくサンプルを取り直すこととなった。
ちなみに、塗抹検査では結核だけでなく、塵や非結核性抗酸菌でも陽性になるため、塗抹検査陽性=結核と診断できるわけではない。PCRや培養法など他の検査と総合して考える必要がある。