つねぴーblog@内科専攻医

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胸部レントゲン仰臥位のみでは肺炎の除外は難しい

◯肺炎の診断のゴールドスタンダードは胸部レントゲン。

咳嗽や喀痰、発熱など上気道症状があって肺炎を疑う時はまず胸部レントゲンで肺炎の評価をする。それでも肺炎像が認められない場合は、精査目的に胸部CT撮影となるのが一般的である。しかし、胸部レントゲンは正面像だけでは横隔膜の下や心陰影の後ろなど評価が難しい空間がある。側面像が撮影できればよいが、高齢者で椅子にも座れないような患者であれば側面像撮影が難しく、正面像のみでは見逃しのリスクが有る。

 

とある報告(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20102999)によると、寝たきりの患者に胸部レントゲン(仰臥位)を撮影しても感度は65%、特異度93%だったという報告がある。特異度は肺炎の診断に置いて十分としても、感度は意外と低い。よって、胸部レントゲン正面像だけで肺炎の除外は難しいと考えたほうが良いのかもしれない。

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