呼吸性アシドーシスの鑑別
呼吸性アシドーシスの鑑別
肺胞低換気によってCO2が上昇することで起こる。
【呼吸性アシドーシスの主な原因】
・意識障害(中枢神経疾患や薬剤など原因はさまざま)
・気管支喘息,COPDなどの閉塞性肺障害
(気道が狭窄しすぎて空気が肺胞までいかない)
・脊髄損傷,神経筋疾患などによる呼吸筋麻痺
・麻酔薬・麻薬の過量投与,急性薬物中毒,脳血管障害などによる呼吸中枢抑制
・高度な肥満
・ARDS(急性呼吸促迫症候群)
呼吸性アシドーシスに対しては通常腎による代償メカニズムが働き,血中重炭酸の増加によりpHの低下が抑えられる(代謝性の代償)。が,CO2の貯留が高度の場合や,腎機能障害のため代償機構が不十分な場合には重症化する。