つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

呼吸性アシドーシスの鑑別

呼吸性アシドーシスの鑑別

 

肺胞低換気によってCO2が上昇することで起こる。

 

【呼吸性アシドーシスの主な原因】

・意識障害(中枢神経疾患や薬剤など原因はさまざま)

・気管支喘息,COPDなどの閉塞性肺障害

(気道が狭窄しすぎて空気が肺胞までいかない)

・脊髄損傷,神経筋疾患などによる呼吸筋麻痺

・麻酔薬・麻薬の過量投与,急性薬物中毒,脳血管障害などによる呼吸中枢抑制

・高度な肥満

・ARDS(急性呼吸促迫症候群)

 

呼吸性アシドーシスに対しては通常腎による代償メカニズムが働き,血中重炭酸の増加によりpHの低下が抑えられる(代謝性の代償)。が,CO2の貯留が高度の場合や,腎機能障害のため代償機構が不十分な場合には重症化する。