腰椎椎体間ヘルニアが自然軽快するのは何故か
腰椎椎体間ヘルニアが自然軽快するのは何故か
椎間板ヘルニアは脊髄神経根を圧迫することにより疼痛が出現する病態であるが、多くの場合その痛みは自然に軽快する。
脱出した腰椎椎間板が血管新生を惹起し、様々なサイトカインが誘導されマクロファージを始めとして炎症細胞が椎間板ヘルニアに遊走する。そして分解酵素の発現が引き起こされ、椎間板ヘルニアが分解される、と考えられている。
明確なエビデンスはないものの、MRIなど画像検査で2−3ヶ月間でヘルニアが著明に退縮しているとの報告もある。画像的にはヘルニアのサイズが大きいもの、脱出しているもの程自然退縮する確率が高いことがわかっている。
参考:腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン (改訂第2版)