深部肺静脈血栓症(DVT)の診断:wellsスコア
深部肺静脈血栓症(DVT)の診断スコア
肺塞栓症における臨床症状、危険因子からどのような所見の組み合わせが診断に最も有用か、多変量解析によって明らかにされている。その内の1つとして有名なのがWellsスコア”。以下紹介。
WELLSスコア
・肺塞栓または深部静脈血栓症の既往 1.5点
・3日以上の寝たきり状態or28日以内の外科手術 1.5点
・悪性腫瘍患者 1点
・喀血あり 1点
・心拍数>100拍/分以上 1.5点
・深部静脈血栓症の臨床所見(客観的に測定した下肢腫脹、深部静脈に沿った触診での痛み) 3点
・肺塞栓以外の疾患が否定的(血液検査、レントゲン、心電図などの検査で) 3点
【スコアの評価】
0−1点→否定的(3-10%)
2−6点→可能性あり(26-46%)
7点以上→高確率(63-98%)
参考文献:マクギーの身体診断学、ジェネラリストのための内科診断リファレンス