三者負荷試験とは何か
三者負荷試験とは何か
三者負荷試験とは下垂体機能の低下が疑われる患者に対して、3者(3つのホルモン)を投与して調べる検査である。3者とはGnRH、TRH、CRHの3つ。
・GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)負荷
→卵巣刺激ホルモンや黄体化ホルモンを分泌させるホルモン
・TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)負荷
→甲状腺刺激ホルモン、プロラクチンを分泌させるホルモン
・CRH負荷
→成長ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
それぞれのホルモンの負荷刺激によって本来なら分泌されるホルモンが正常に分泌されるかどうかを確かめる。
<結果をどう評価するか>
○下垂体性副腎皮質機能低下症
ACTHの基礎値が低値~正常、負荷後のピークは負荷前の2倍以下、または30pg/ml以下。
コルチゾールの基礎値が低値~正常、負荷後のピークは負荷前の1.5倍以下または15μg/dl以下。
○下垂体性甲状腺機能低下症
TSHの基礎値が低値~正常、負荷後のピークが6μU/ml以下。
○下垂体性性腺機能低下症
LHの基礎値が低値~正常、ピークは負荷前の5倍以下。
FSHの基礎値は低値~正常、ピークは負荷前の1.5倍以下。