糖尿病治療のBOTとは
糖尿病治療のBOTとその適応
BOT(basal supported oral therapy)=経口薬併用療法のこと。
インスリンの絶対的な適応ではないが、インスリンを使ったほうが良い(=相対的インスリン適応)の患者においてはBOTが行われる。例えば2型糖尿病でSU薬を内服しているが血糖高値が続く場合などはよい適応である。
インスリンとしては持続型インスリン製剤(ランタスやトレシーバなど)が用いられ、インスリン注射は1日1回でよいので患者さんに受け入れられやすく、また低血糖の危険性も少ない。
当然強化インスリン療法には血糖コントロールの点で敵わないが、BOTでは外来での治療も可能なので患者の抵抗感も少なく導入しやすいというメリットもある。持続型インスリンは4~6単位より開始し、空腹時血糖を100-120mg/dlを目標にして調節していく。