インスリン基礎分泌と追加分泌の違い
インスリン基礎分泌と追加分泌の違い
インスリンは膵臓のβ細胞から分泌されるホルモンであり、筋肉、肝臓、脂肪細胞などに働きかけて、血中の糖を取り込ませて血糖値を低下させる働きがある。インスリンの分泌は基礎分泌という常に少しずつ出てるインスリンと、食事の後に大量に出る追加分泌がある。
基礎分泌というのは血糖値を上昇させるインスリン拮抗ホルモン(グルカゴン、カテコラミン、コルチゾルなど)と血糖値を低下させるホルモン(インスリン)のバランスによって決まり、血糖値が正常範囲内に落ち着くように分泌されている。一方、追加分泌は食事摂取した後に血糖が上昇し過ぎないように臨時で出されるインスリンである。
1型糖尿病では膵臓β細胞が破壊されることにより基礎分泌も追加分泌も低下するが、2型糖尿病では基礎分泌は保たれるものの追加分泌の量が低下し、出るタイミングも遅れるということが多い。
イラスト参照:http://dm.medimag.jp/column/185_2.html