毛様充血と結膜充血の違い
毛様充血と結膜充血の違い・鑑別
充血とは…結膜血管や強膜の血管が拡張して血液量が増え、赤く見えるようになった状態である。充血はあくまで症状でありそれ自体が病気なわけではない。充血の原因となっている疾患を治療する必要がある。
充血はその原因血管によって結膜充血と毛様充血に分けられる。
結膜充血は後結膜血管系の充血であり、毛様充血は前結膜血管系の充血である。
結膜充血は角膜より遠いところほど強くなり、眼瞼結膜、円蓋も充血する。
一方で、毛様充血は逆に角膜に近づくほど強くなり、眼瞼結膜や円蓋の充血はない。
revocon.comより引用
まとめて比較すると…
■結膜充血
・後結膜血管の炎症
・炎症は角膜の表層・結膜に起こる。
・充血の色は鮮紅色
・主な原因は表層角膜炎や結膜炎。
・血管収縮作動薬点眼で充血は消失する
■毛様充血
・角膜の縁から放射状に伸びている。
・前結膜血管の炎症が原因
・充血の色は紫色
・炎症の部位は角膜の深層、虹彩、毛様体、脈絡膜。
・原因疾患としては角膜実質炎、虹彩毛様体炎、閉塞隅角緑内障、強膜炎。
・血管収縮作動薬点眼でも消失しない
毛様充血は危険度なサインであり、早急に原疾患の治療をする必要がある。