原始反射・姿勢反射とその覚え方
■原始反射について
原始反射(新生児反射)とは脊髄や脳幹に反射の中枢を持ち、胎生の段階で発達し始め
、脳の成熟とともに消失し始め、更に大脳皮質や中脳が完成されると抑制されていく反射のことである。ポイントとしてはその原始反射が関与する随意運動ができるようになると、その原始反射が消失するという点である。
■消失する原始反射 ()内は消失時期
追いかけ反射(1ヶ月):唇や頬に触れると頭でそれを応用に向きを変え、口で捉えようとする。
自動歩行(歩行反射)(2ヶ月):足を地につけてカラダを前に傾けさせると、歩く。
緊張性顎反射(2〜3ヶ月):頭を横向きにすると、顔を向けた側の手足を伸展させ、逆側の手足を屈曲させる反射。(弓をひくような姿勢になる)
Moro反射(4ヶ月):児の頭と背中を両手で持って抱きかかえ、頭を突然手のひらの上で急降下させると上肢を伸展、外転して手を開大する。(抱きつくようなポーズ)
手掌把握反射(5〜6ヶ月):手掌を圧迫すると指が屈曲する。
足底把握反射(6〜7ヶ月):足底を圧迫すると指が屈曲する。
吸啜反射(6〜12ヶ月):口の近くに指を持って行くと吸い付く。
バビンスキー反射(1年〜2年):足の裏の外側をを尖ったもので擦過すると母指が背屈する。
☆ 原始反射のゴロ合わせ・覚え方
もろに大っきな手足のベイビー
もろに:Moro反射
おっ:追いかけ反射
きな:吸啜反射
手:手掌把握反射
足の:足底把握反射
ベイビー:バビンスキー反射
■姿勢反射(新生児には見られないが、出生後2〜6ヶ月以降に出現する反射)
Landau反射(6ヶ月頃出現〜2歳半頃消失):児を水平に抱いて、首を上に向かせると体幹と下肢が伸展する。
パラシュート反射(6ヶ月頃出現〜一生持続):抱き上げた児を手の中で落下させると児は防御的に両上肢と指を進展させる。
☆姿勢反射のゴロ合わせ・覚え方
六つ子ランドは6人一緒のパラダイス
六つ子:6ヶ月〜2.5歳で
ランドは:Landau反射
六人一緒の:6ヶ月〜一生持続
パラダイス:パラシュート反射