ビタミン欠乏症とその覚え方
ビタミンは脂溶性と水溶性に分けられます。
脂溶性ビタミンはA,D,E,K
水溶性ビタミンはB1,B2,ナイアシン,B6,B12,H,C
脂溶性ビタミンはたった4つなので「脂溶性ビタミンはこれDAKE」とゴロで考えると覚えやすいと思います。
ビタミン欠乏症のゴロ・覚え方
ビタミンB1
敏腕、駆け出し
敏腕→ビタミンB1
駆け→脚気
ビタミンB2
ビニ本効果
ビニ→ビタミンB2
効果→口角炎
ビタミンB12
住人は凶悪ハンター
住人→ビタミンB12
凶→巨赤芽球悪→悪性貧血
ハンター→ハンター舌炎
ビタミンD
何か来るでー。
何か→骨軟骨症
来る→クル病
でー→ビタミンD欠乏症
こんな覚え方もあります。
1.ビタミンAが欠乏すると夜盲症・・・「Aする夜」
2.ビタミンB1が欠乏すると脚気・・・「かけっこビリから1位」
3.ビタミンCが欠乏すると壊血病・・・血→Chi→C
4.ビタミンDが欠乏するとくる病・・・「来るでー」
5.ビタミンKが欠乏すると・・・出血傾向→傾→K
ゴロというのは結構強引なものも多いと思いますが、自分で作ってみると色々考えているうちに覚えてしまうなんていうこともあるのでオススメです^^
以下、ビタミンの役割と欠乏症一覧。
■ビタミンA
ビタミンAにはレチノール、βカロテンがある。
役割:網膜の視色素、抗酸化作用
欠乏症:夜盲、眼球乾燥症、皮膚のケラチン化
■ビタミンD(カルシフェロール)
役割:カルシウムの平衡維持、小腸におけるカルシウムの吸収促進、骨のミネラルの調節
欠乏症:骨からのミネラルの喪失(=骨軟化症)、小児の骨成熟異常(=くる病)
■ビタミンE(トコフェロール、トコトリエノール)
役割:抗酸化物質
欠乏症:非常に稀であるが神経疾患
■ビタミンK(フィロキノン、メナキノン)
役割:血液凝固因子
欠乏症:血液凝固障害、出血傾向
■ビタミンB1(チアミン)
役割:ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、αケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ、トランスケトラーゼの補酵素として働く
欠乏症:脚気、中枢性障害(ウェルニッケコルサコフ症候群)
■ビタミンB2(リボフラビン)
役割:酸化還元反応の補酵素(FAD,FMN)
欠乏症:口角炎、口唇炎、舌炎
■ナイアシン(ニコチン酸、ニコチン酸アミド)
役割:酸化還元反応の補酵素(FAD,FMN)、NAD,NADPの活性基
欠乏症:ペラグラ
■ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール)
役割:アミノ基の転移反応やアミノ酸脱炭酸反応など
欠乏症:アミノ酸代謝異常、痙攣
■葉酸
役割:一炭素単位転位反応の補酵素
欠乏症:巨赤芽球性貧血
■ビタミンB12(コバラミン)
役割:一炭素単位転移反応の補酵素、葉酸代謝
欠乏症:悪性貧血(巨赤芽球性貧血と脊髄変性)
■パントテン酸
役割:補酵素Aおよびアシル運搬タンパク質の活性基
欠乏症:末梢神経障害
■ビタミンH
役割:糖新生および脂質合成における炭酸固定反応の補酵素
欠乏症:脂肪及び糖質代謝異常、皮膚炎
■ビタミンC(アスコルビン酸)
役割:コラーゲン生成におけるプロリン、リシンのヒドロキシル化反応の補酵素、抗酸化作用
欠乏症:壊血病