経静脈的一時ペーシングの設定
一時ペーシングの適応に関しては別記事参照
⭕センシング・ペーシングの設定
・リードを右室心尖部に留置してから…
【センシング】
・自己脈がある時はまずセンシング感度を調節する。(センスアンプが点滅していたら感知できていることになる)
・最高のセンシング感度から徐々に感度を下げていく(数値が低いほうが高感度。わずかなノイズでも拾ってしまうので、少しずつ感度を下げていく(mVを上げていく)
・0.3mV→1mV→2mV→5mVなどと感度を下げていく(数字を上げていく)。
・センシング値から2倍の余裕を持って設定する。一般的には2−3mV程度。
・5mVでも自己脈を感知できなければリードの場所再設定。
【ペーシング】
・自己脈よりはやく(70〜80bpm程度)で5Vでペーシング実施。
・心電図モニターでペーシングが確認されたら徐々に電流量を5Vから下げてペーシング閾値を確認する。
・理想的なペーシング閾値は1V以下。
・閾値の2−3倍の電流量でペーシング開始(普通は3V程度)
・設定心拍数は50〜70bpm程度でペーシングを行う。
・閾値が1mA以上あれば、電極の位置を調節する。
⭕体外式ペースメーカーの操作
センスインジケーターは自己QRSを感知している時に点灯する。対応して点灯していなければセンシング不全を考える。
・ペーシングインジケーターも同様にペースメーカーがペーシングしている時に点滅する。モニターで対応するQRSが見られないときはペーシング不全を考える。
また追記します。