心拍数と脈拍数の違い
心拍数とは心臓の拍動する回数。正確な測定方法としては心電図のQRS波とQRS波の時間間隔を測定し、一分間辺りにどのぐらい拍動するのか算出する。
脈拍数とは心拍数とほぼ同義であるが、厳密には異なる。脈拍は一般的に末梢の橈骨動脈などに手を当てて一分間に何回拍動しているかで測定する。健常人では心拍数=脈拍数となるが、不整脈を起こしていると必ずしも同じ値にならない。
橈骨動脈で脈を触れるというのは心臓からちゃんと血液が送られてきている”有効心拍”の時のみであり、頻脈性の不整脈を起こしていると心臓は拍動してても有効に血液を送り出せていない所謂空打ちの状態となってしまう。そのようなときは心電図で心拍数が多くても橈骨動脈に手を当てて測定する脈拍数は少ないということが起こりえるのである。