下顎反射の方法と意義
下顎反射のミカタと意義(別名jaw jerk:咬筋反射)
◯下顎反射の方法
患者に口を軽く開けてもらい、下顎の真ん中に検者の第二指をあてて、検者のDIP関節付近を軽くハンマーで叩いて誘発する。両側咬筋の収縮によって口が閉まる(下顎が上昇する)反射。
健常人でも反射は出現しにくい、明らかに誘発されていたら亢進(陽性)と判定する。が、若くて全体的に腱反射がよく出る人では下顎反射が見えるからと言ってすぐに病的(錐体路徴候)と結びつけるべきではない。
これは三叉神経がその運動核より上で障害されていることを示すもので、橋の三叉神経核よりう上位の錐体路で障害が起こっていることを意味する。
画像参照:https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=7975
【まとめ】
→亢進していたら橋より上位の錐体路障害を疑う。反射消失では特に問題なし。