つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

亜鉛華軟膏とは何か

◯亜鉛華軟膏とは何か

亜鉛華軟膏とは酸化亜鉛を主成分とした軟膏であり、組織や血管の収縮作用があり、傷口を小さくして乾燥させたり保護する役割がある。湿疹の浸出液が多くて管理が難しい場合や汗もなどには良い適応であるが、もともと乾燥気味の場所に使うと治りが悪くなってしまう(湿潤療法)。

 

 

◯亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違い

亜鉛華軟膏(一般名)には二種類の商品が発売されている。

白色軟膏を基剤とした亜鉛華軟膏®(商品名)と単軟膏を基剤とした亜鉛華単軟膏®(サトウザルベ、商品名)がある。効能は似ているが、

亜鉛華軟膏は湿潤病変の吸収、乾燥作用があるため貨幣状湿疹など皮膚病変がじゅくじゅくしている場合などに浸出液の吸収を目的として用いられる。

 

一方、亜鉛華単軟膏には皮膚保護、消炎作用があるため乳児のよだれかぶれ、おむつかぶれなどに用いられる。その代わり、亜鉛華単軟膏は吸水作用は少ない。