無症候性低Na血症が転倒リスクを増大させるという話
無症候性低Na血症が転倒リスクを増大させるという話
によると
簡単にまとめ
122人の患者が対象(平均年齢72±13歳)
血中ナトリウム濃度は126±5mEq/L。
低ナトリウム血症の患者の21.3%が転倒し、コントロール群は5.3%
低ナトリウム血症の重症度と転倒率は関係ない
低ナトリウム血症の患者は歩行時のふらつき度がコントロール群に比べて1.3倍
注意度テストで低Na群では反応まで0.67秒、コントロール群では0.61秒。
症状のない慢性の低ナトリウム血症が実は転倒や認知機能低下を及ぼす。オッズ比69。
無症候性の低ナトリウム血症は放置されがちであるが、転倒リスクが有意に高まるという結果。転倒で大腿骨頸部骨折でもしてしまうと死亡率も一気に高まるので無症候性の低ナトリウム血症もある意味でsilent killerなのかもしれない。