喘息を疑う症状と検査(感度と特異度)
喘息を示唆する病歴と身体所見(感度と特異度)
どんな症状が喘息を疑う指標になるのか。その重要度合いメモ
【症状、検査】
喘鳴+呼吸困難:感度65.2%、特異度95.2%、陽性尤度比13.3
夜間呼吸困難:感度46.2%、特異度96%、陽性尤度比12
感冒の既往なく喘鳴:感度59.8%,特異度93.6%,陽性尤度比9.3
喘息の既往:感度70%、特異度94%、陽性尤度比3.3~∞
慢性気管支炎:感度12.5%,特異度98.2%,陽性尤度比6.9
喘鳴:感度74.7%、特異度87.3%、陽性尤度比5.9
慢性咳嗽:感度21.5%、特異度95.2%、陽性尤度比4.5
血中好酸球≧6.3%:感度21%、特異度100%、陽性尤度比∞
喀痰好酸球>3%:感度86%、特異度89%、陽性尤度比7.4
喀痰好酸球>1%;感度72%、特異度80%、陽性尤度比3.6
まとめると喘鳴があれば喘息を疑うが、特に呼吸困難を伴っていたり感冒の既往がなければその疑いは更に強まる。当然ながら既往の有無も大事。検査では採血や喀痰での好酸球上昇があればかなり可能性は高まる。
参考)ジェネラリストのための内科診断リファレンス、Clinical diagnosis of current asthma: predictive value of respiratory symptoms in the SAPALDIA study. Swiss Study on Air Pollution and Lung Disease... - PubMed - NCBI