デング熱の特徴メモ
海外渡航歴でいつデング熱を疑うか
◯デング熱とは
デング熱はネッタイシマカなどの蚊によってウィルスが媒介されることで発生する感染症である。熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患 者の報告が多い。
◯潜伏期間は3日〜14日
→デング熱流行地域から帰国して2週間以上経ってから症状出現の場合は可能性はかなり低い。
◯デング熱の症状
発熱(多くは二峰性)、顔面紅潮、猩紅熱様皮疹、目の奥の痛み、出血の既往などなど
皮疹は発症後3~4日後、胸部、体幹から発疹が始まり、四肢、顔面に広がる。
(その他にも頭痛、筋肉痛、下痢なども呈しうる)
画像引用:Skin Problems During Dengue
◯検査
血液検査でLDH上昇、リンパ球減少、血小板減少があればかなり疑わしい。
◯治療
対症療法が基本。
◯予後
多くは1週間以内に解熱する良性疾患である。
が、デング出血熱の発症に注意。
デング出血熱とは2回目移行のデング熱感染で生じる。1週間継続する発熱、血管透過性亢進(胸水、腹水、ショック)、出血傾向、血小板減少などが見られる。