小児の頭部外傷でCTを取るべきかどうか
小児の頭部外傷でCTを取るべきかどうか
イギリスのNICEガイドラインによると以下の場合を頭部CTの適応と定めている。
【NICEガイドライン:national institute for health and clinical health excellence】
1、5分以上の意識消失
2、5分以上の健忘
3、嗜眠傾向
4、連続しない3回以上の嘔吐
5、虐待の疑い
6、外傷後の痙攣
7、GCS14未満(1歳未満は15点以下)
8、開放骨折、陥没骨折の疑い。大泉門膨隆
9、頭蓋底骨折の疑い
10、神経学的所見陽性
11、1歳以下で頭部に5cm以上の打撲痕、腫脹、挫創
12、高エネルギー外傷による受傷機転ないし3m以上の高さからの転落
NICEでは上記の1項目でも満たした場合に頭部CTを施行するように推奨している。
ちなみに頭部CTを受けた子供の1000人〜5000人に1人が将来的に被爆による腫瘍を発症して死亡するとの報告もある。
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参考文献:Head injury: assessment and early management | Guidance and guidelines | NICE