つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

血液ガスでアルコール中毒の重症度がわかるという話

◯浸透圧ギャップで血液中のアルコールの存在を調べる

意識障害でアルコールが原因とも考えられる時は血液ガスが有用。

「実際の浸透圧」ー「計算上の浸透圧」を算出することで血液中に浸透圧を上昇させる物質(アルコール等)が存在しないかどうか調べることができる。

*「実際の浸透圧」は血ガスで測定できる。

*「計算上の浸透圧」=(2✕Na+グルコース/18+BUN/2,8)で計算する。

 

浸透圧ギャップ=「実際の浸透圧」-「計算上の浸透圧」が10mOsm/kg以上であれば何らかの浸透圧を上昇させる物質があることを示唆する。

 

◯アルコール血中濃度の計算式

アルコール血中濃度=浸透圧ギャップ✕4.6

=(実際の浸透圧ー計算上の浸透圧)✕4,6

= {(実際の浸透圧)−(2✕Na+グルコース/18+BUN/2,8)✕ 4,6 

 

*アルコール(エタノール)の分子量は46

アルコールの血中濃度200mg/dl 以上であると傾眠などのが意識障害が出現し始める。200mg/dl以下なのに意識障害があれば他の原因を考えなければならない。

 

 

◯アルコール血中濃度と症状(参考)

50-100mg/dl 気分の発揚、陽気、協調運動の障害

100mg/dl - 明らかな運動失調、品行の変化

200mg/dl - 傾眠、嘔吐

300mg/dl - 昏睡、反射の消失、低体温、血圧低下

400mg/dl - 呼吸抑制、心肺停止