胎位、胎向、胎勢の違い
胎位、胎向、胎勢の違い
紛らわしい言葉なので整理します。
【胎位】
胎位とは胎児の縦軸と子宮の縦軸の関係を表す言葉。
胎位には縦位と横位がある。
縦位とは胎児の縦軸と子宮の縦軸が同じ方向を向いた状態。縦位は更に頭位と骨盤位に分けることが出来る。頭位とは子宮の出口の方に胎児の頭がある状態(つまり頭が下側)、骨盤は胎児の骨盤が子宮の出口にある状態(=頭が上側)。
また、横位とは子宮の縦軸に対して胎児の縦軸が垂直方向を向いている状態である。
【胎向】
胎向とは胎児の子宮に対する前後左右の向きを意味する言葉。前後左右の向きは妊娠中は胎児の背中がどちらを向いているかを基準にする決まりになっている。
縦位においては胎児の背中が母体の左側を向いている胎位を第一胎向
胎児の背中が母体の右側を向いているものを第二胎向と呼ぶ。(一方、横位においては児頭が母体の左を向いているものを第一胎向、右を向いているものを第二胎向と呼ぶ。)
イラスト引用:看護学生のために(by 白鳥恭介)の画像:So-netブログ
【胎勢】
胎勢とは胎児がどのようなカラダの姿勢をとっているかを表す言葉であり、屈位と反屈位がある。屈位とは胎児の背中が丸まり、下顎が胸にあたっているような姿勢のこと。一方で、反屈位とはえびぞりの姿勢となっているものを言う。反屈位はその程度が強い順に顔位、額位、前頭位と呼ばれる。