BT-PABA試験とは何か
BT-PABA試験とは何か
BT-PABA試験とは膵臓の外分泌機能をみる検査法法。
仕組みは以下の通り
BTーPABA(ベンゾイルチロシル・パラアミノ安息香酸)という物質を経口投与すると、膵臓のキモトリプシンが働きBT-PABAは加水分解されてBTとPABAに分解される。その後、PABAが腸から吸収され、肝臓でグリシン抱合されたあと、尿中に排泄される。つまり膵臓の外分泌機能が正常であればBT-PABAを飲ませたら尿からPABAがでてくるのである。基準値は尿中のPABA排泄率が70%以上。
ただ、BTーPABAは膵臓の外分泌能力の試験として用いられるが、酵素の中でもキモトリプシンンしか見ていないという問題点がある。BTーPABA試験で正常と判定されてもキモトリプシン以外の能力が正常とは限らない。
またPTーPABA低下の原因となりうるものとして以下のものがあるので注意。
・クローン病:小腸でPABAの吸収能力が落ちてしまう
・肝不全:肝臓でグリシン抱合できないので
・腎不全:腎機能が低下しているとそもそもPABAがろ過されずに尿中にでてこれない