つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

徐脈頻脈症候群とは

洞結節や洞房伝導などの障害による徐脈性不整脈と同時に上室性の頻脈性不整脈を合併する症候群。頻拍性不整脈としては心房細動、上室頻拍、心房粗動などがあるが、原因として一番多いのは心房細動である。

頻拍発作が終わると同時に洞結節が必要以上に抑制されてしまい、洞調律への回復が遅れてしまうという病態である。6〜8秒の間心拍が停止すると失神するので徐脈頻脈症候群は失神の原因としても重要な疾患である。また、頻脈に対する抗不整脈薬投与は徐脈を悪化させるため、ペースメーカーの植え込みを行った上で頻脈の治療を行う。尚、静脈頻脈症候群は洞不全症候群(SSS)の3型にも分類されている。