結核菌と非結核性抗酸菌の違い
結核菌とらい菌を除く抗酸菌を非結核性抗酸菌と呼ぶ(=NTM)
NTMは環境中に広く存在し、健常人からも検出される菌である。逆に言うと、免疫力が低下した場合に日和見感染症の原因となりうる。
■結核菌と非結核性抗酸菌(NTM)の違い
毒性:結核菌は強い、NTMは弱い
生息場所:結核菌は感染宿主、NTMは土や水といった環境中
人から人への感染:結核菌は起こりうるが、NTMでは起こらない。
治療方針:結核菌の場合は入院で個室管理、NTMは外来で治療可能
■非結核性抗酸菌の代表例としては…
MAC(8割弱)
M.Kansasii症(2割ほど)
が有名。
MACとはM.aviumとM.intracellulareを一括した名称。
MACにはCAMが有効。(CAMとはクラリスロマイシンのこと。MACを逆から読めば良い。)抗結核薬は効かずに難治化しやすい。
M.kansasiiは抗結核薬が良好で予後良好。