コレステロール結晶塞栓症とは
コレステロール結晶塞栓症は、大動脈のアテロームの破綻によるコレステロール結晶が飛散して末梢の小動脈を閉塞し、様々な塞栓症状をきたす疾患でアテローム塞栓症とも言う。動脈内のカテーテル操作などが誘引となるが、自然に発症することもある。
検査所見:
補体低下…塞栓局所における補体の活性化と消費による
好酸球増加…末梢血管に存在するコレステロール結晶は、好中球、好酸球、マクロファージ、血小板に囲まれ炎症を来す。
血沈増加
確定診断には生検によるコレステロール塞栓の証明、皮膚生検では、コレステロール結晶が神秘から皮下脂肪組織内の小動脈の内腔に紡錘形または針状の裂隙として観察される(cholesterol cleft)。
主な症状としては…
脳塞栓@脳
網状皮疹、blue toe(爪先チアノーゼ)@皮膚
腎梗塞@腎
腸管潰瘍、腸管穿孔@腸
といったところである。