つねぴーblog@内科専攻医

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CVA叩打痛の方法とその鑑別

 CVA叩打痛の方法とその意義

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CVA叩打痛とは

CVAとはcostovertebral angle(肋骨脊椎角)の略であり、肋骨と脊椎が三角に交わる場所のことである。CVAは臓器としては腎臓が近くに位置しているために腎盂腎炎や尿管結石のような腎臓疾患の検出に有用な所見である。叩打が炎症した組織に伝わって痛みが生じるということである。

が、注意しなければならいのは腎臓以外にも周囲には肝臓や腸管、膵臓、脊椎など他の臓器が所狭く配置されているのでCVA叩打痛で痛みがあると言っても必ずしも腎臓疾患を意味するわけではない。特に強く叩けば叩くほど周りの臓器を刺激して偽陽性になってしまうので、最初は軽い刺激に留める。

 

まずは指で軽く押して痛みがあるか確かめる→指で軽く叩く→一方の手でCVA部位を多い、もう片方の手の指で叩く→直接CVA部位を打診する。

患者が「痛い!」と言ってくれればわかりやすいが、あまり痛みがはっきりとせず違和感止まりであることもあるので、かならず左右両方比較して違和感の有無を確認する。

 

CVA叩打痛陽性となりうる疾患:

腎盂腎炎、尿管結石、水腎症、腎梗塞、肋骨骨折、帯状疱疹、肝臓疾患(肝膿瘍、fitz-hugh-curtis症候群)、腸管疾患(虫垂炎、憩室炎、胆嚢炎、胆管炎)など

 

当然のことであるが、CVA叩打痛だけで病気を診断を出来るわけではない。

例えば「腎盂腎炎であれば発熱があって尿検査で白血球陽性で尿路感染症を疑うような状況でCVA叩打痛があれば腎盂腎炎の可能性がより高まる」というようにあくまで診断の一助として用いる。

 

【CVAの方法の動画@You Tube】

www.youtube.com