風邪の対症療法の一例(咳、鼻水、咽頭痛)
風邪の主症状は咳、咽頭痛、鼻水の3つ。
ウィルス性感染であれば対症療法で様子を見て良い。
以下、処方の一例
【咳】
メジコン®(デキストロメトルファン)15mg1回1錠を1日3回
or
麦門冬湯(ばくもんどうとう)1回3gを1日3回
メジコン®(デキストロメトルファン):脳の咳中枢に作用して咳の閾値を上昇させる非麻薬性の鎮咳薬。気道の粘液分泌を促進する作用もあり、去痰薬としても使用される。
【鼻汁】
クラリチン®(ロラタジン)10mg1回1錠を1日1回
or
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)1回3gを1日3回
クラリチン(ロラタジン):第二世代抗ヒスタミン剤(ヒスタミンH1受容体ブロッカー)。眠気が起きないのが特徴で、また作用時間が長いので1日1回で良い。アレグラ®と同様、花粉症にも用いられる。
【咽頭痛】
カロナール®頓服
or
ロキソニン®頓服(痛み強い時)
or
桔梗湯(ききょうとう)1回2.5gを1日3回
カロナール®(アセトアミノフェン):脳に作用し下行性疼痛抑制系を調節し、痛みを抑える。
ロキソニン®(ロキソプロフェン):COX阻害剤でありプロスタグランジンの産生を抑制する。所謂NSAIDS。