胃管とイレウス管の違い
【経鼻胃管】
経鼻胃管(NGtube)とは鼻から長いチューブを入れて胃とつなげる処置の際に用いる管を言う。治療だけでなく診断目的にも用いられる。
(適応)
胃内容物の吸引:上部消化管出血
胃洗浄:薬物中毒など
胃の減圧:腸閉塞などによりガスが溜まってる時
胃液の採取:結核の診断として用いられる
造影剤投与:消化管の透視
【イレウス管】
イレウス管は名前の通りイレウス(腸閉塞)の際に入れられるチューブである。胃管と同じようなものであるが、イレウス管は胃の先の小腸まで届けて小腸の中の腸液や食べ物の残渣などを吸引することも出来る。また、造影剤をイレウス管を通して小腸に入れることで閉塞部位の診断も可能である。
イレウス管は通常経鼻的に挿入するが、直腸がんなどによる大腸イレウスの場合は経肛門的に入れることもある。
胃管とイレウス管の違い(それぞれショートチューブ、ロングチューブとも言う)
http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~cipo/treatment.html