腹部単純レントゲンはいつ取るか
腹部単純レントゲンの適応
胸部レントゲンは肺炎を疑う時やあるいは健康診断など撮影する機会が多いが、腹部単純レントゲンは一般的に撮影頻度は少ない。どのような時に腹部単純レントゲンの撮影を考えるべきなのだろうか。
1,腸閉塞を疑う時
腸管が閉塞することでガスの貯留像とニボー(液面形成)がみられる。排便、排ガスなく腹痛など訴えていれば腹部レントゲンの良い適応。
http://www.hanakonote.com/byoutaiseiri/ileus.html
2,異物を疑う時
状況から疑う。以下はアルカリ電池を誤飲した一例
画像引用:http://www.teramoto.or.jp/teramoto_hp/kousin/sinryou/gazoushindan/case/case112/index.html
3,カテーテルの位置確認
左はイレウス、右はイレウス管挿入時の写真。
画像引用:http://www.amed.jp/depradio/kensatype.php
この他尿管結石などの診断も可能(が、シスチンや尿酸結晶などは透過性が高く写りにくい)。