レビー小体病とレビー小体型認知症の違い
レビー小体病とレビー小体型認知症の違い
レビー小体病はレビー小体型認知症+パーキンソン病+自律神経失調の3つの疾患をまとめた総称(概念)である。
レビー小体病は名前の通りレビー小体が中枢神経に沈着することによって発症する疾患であるが、病変部位によって4つに分類される。
・脳幹型=パーキンソン病に該当
・移行型(辺縁型)=認知症を伴うパーキンソン病にほぼ該当
・びまん型=レビー小体型認知症に該当
・大脳型
この他にもレビー小体は脊髄の中間外側核や交感神経節、そして消化管壁の神経叢や心臓交感神経終末などの自律神経にも沈着しうるのでレビー小体病は全身病とも考えられる。どこから沈着し始めてどこまで広がるかで臨床症状、診断が変わり1つのスペクトラムをもつ疾患群である。例えばパーキンソン病はの発症前(もしくは同時)に認知機能障害が出現したらレビー小体型認知症(DLB)と診断され、パーキンソン病の長期経過中に認知機能障害が出現したら認知機能障害を伴うパーキンソン病(PDD)と診断される。
まとめ
レビー小体病=レビー小体が中枢神経系に多数の沈着を認める疾患群の総称。
レビー小体型認知症=レビー小体の出現を中核病変とする認知症(臨床症状と病理所見によって定義)