けいれんとてんかんの違い
けいれんとてんかんの違い
けいれんとてんかんは同じような意味として捉えられがちではあるが医学的な定義は異なる。
【定義】
・痙攣とは「発作的に起こる不随意な骨格筋の収縮」
・てんかんとは「大脳皮質の神経細胞が過剰に興奮することで起こる発作」
てんかんと痙攣は同時に起こることがあり、その場合は痙攣を起こすてんかん(=てんかん性けいれん)などということが出来る。
■けいれんの原因としては脳に器質的な疾患がある場合(脳腫瘍、脳出血など)や全身疾患により脳に影響が出てしまう場合(低血糖、腎不全、日射病など)、更には心理的な要因などがありうる。
一方、欠神発作の様に「てんかんではあるが痙攣ではない」ものものもある。
欠神発作は突然10秒間ほど意識を失ってしまうてんかんである。てんかんの定義通り、大脳皮質の神経細胞が過剰に興奮することで起こるが、骨格筋の不随意な収縮は伴わないので痙攣には該当しない。