肺好酸球性肉芽腫症の合併症
肺好酸球性肉芽腫症の合併症
肺好酸球肉芽腫症(肺ランゲルハンス細胞組織球症)とは抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞が増殖して組織浸潤する疾患である。
標的臓器は様々であり肺、骨、下垂体、皮膚などである。それぞれの症状が出現する。
1/3の患者は検診のレントゲンで異常陰影を指摘されて初めてわかり、自覚症状がないことも少なくない。肺の症状としては息苦しさや乾性咳嗽が代表的で時に自然気胸を合併し、胸痛を訴える。
骨に浸潤して肉芽を形成することもあり、頭蓋骨で欠損が起こることがほとんど(90%)と言われている。また、下垂体に病変が及ぶと尿崩症となり、多尿、口渇感などの症状がでる。皮膚に病変が及ぶと肉芽腫を形成し黄色腫となる。本疾患の90%が喫煙者であることから治療として禁煙は必要である。