巨大脾腫の原因とゴロ・覚え方
巨大脾腫(巨脾)の原因としては
・慢性骨髄性白血病
・骨髄線維症
・真性多血症
・特発性門脈圧亢進症
・マラリア
などが代表的。
ゴロ合わせとしては
巨大秘書に困るマライア、こんにゃくのせいにした
巨大秘書:巨大脾腫
困る:CML(慢性骨髄性白血病)
マライア:マラリア
こんにゃくの:特発性もんみゃく圧亢進症
せいに:骨髄線維症
した:真性多血症
☆脾腫の機序
骨髄線維症:造血幹細胞が腫瘍性に増殖し、骨髄内で線維芽細胞が増えてしまう疾患。故に造血スペースがなくなり肝臓や脾臓などで造血が行わえるようになる(=髄外造血)。ゆえに造血の場所となった肝臓や脾臓は腫大する。
慢性骨髄性白血病:染色体異常をもつ造血幹細胞がモノクローナルに増殖するh疾患であるが、白血病細胞が肝臓や脾臓に浸潤して増殖するために肝脾腫、腹部膨満感が生じる。
真性多血症:真性多血症は骨髄の造血幹細胞が腫瘍増殖性に増えて赤芽球系の細胞や顆粒球系、巨核球系の細胞が増殖する疾患である。増加した赤血球は脾臓で処理されるために、脾機能が亢進して脾腫となる。
特発性門脈圧亢進症:門脈圧が亢進することにより脾臓に血液がうっ滞して脾腫が生じ、脾機能が亢進する。
マラリア:マラリアは赤血球の感染症であり、溶血が起こることによりそれを処理するために脾腫となる。(因みに三徴候は発熱、脾腫、貧血である)